ごみ屋敷・汚部屋の上手な片付け方を紹介!
1.ゴミ屋敷になってしまう原因は?
1-1.ゴミ屋敷とは?
ゴミ屋敷は社会問題として報道されることのある問題です。最近では、散らかった部屋を指す“汚部屋”など規模や状況によって表現が変わっていますが、ゴミが片付けられていない家屋や部屋を“ゴミ屋敷”・“汚部屋”というような言葉で表現しています。
ゴミ屋敷・汚部屋は衛生面での問題が重要視される
一般的に“片付けられていない部屋”と“ゴミ屋敷・汚部屋”は、“衛生面”によって区別されています。悪臭や衛生的に問題のあるゴミなどが放置されているという場合には、規模に係わらずゴミ屋敷・汚部屋と考えて良いでしょう。一方で、悪臭や衛生的に問題のあるゴミなどがなく、モノや衣類が散らかっているという状態は“片付けられない部屋”として区別されます。
1-2.ゴミ屋敷になってしまう根本的な原因は?
ゴミ屋敷・汚部屋には、“ゴミを捨てない”“ゴミを集める”という二つの根本的な問題があり、どちらか一方でもゴミ屋敷・汚部屋を引き起こす原因となります。“ゴミを捨てない”“ゴミを集める”という二つのごみ屋敷の特徴を考えてみましょう。
ゴミを集めることでゴミ屋敷になってしまうケース
報道などで取り扱われるゴミ屋敷の殆どは、“ゴミを集める”という問題行動によってゴミが屋敷になってしまっているというケースです。ゴミを集めるという行為は“収集癖”や“ホーディング”という言葉で表され、地域を問わず世界中で報告されて地域社会全体で対応すべき問題と認識されています。ゴミを集めるという問題行動によって生じるゴミ屋敷は、本人の意識を変えるということが最も大切な対策です。
ゴミを捨てないことでゴミ屋敷になってしまうケース
ゴミを捨てられないためにゴミ屋敷になってしまうというケースは“ゴミに対してゴミ分別などが分からず捨てられない”“整理整頓ができずゴミが溜まってしまう”などの原因があります。
生活で排出されるゴミを捨てられないことによるゴミ屋敷は、家や部屋の内部にゴミが溜められているため、外部から発覚することがありません。外部からは発覚しない潜在的なゴミ屋敷や汚部屋は、現在確認されているゴミ屋敷の数倍は存在すると考えられています。
1-3.意識改革などの精神的なケアも大切
ゴミ屋敷や汚部屋になってしまう原因は様々ですが、ゴミを捨てるというハード面だけではなく意識改革などのソフト面でのケアも大切になります。地域全体でコミュニケーションを図り精神面でのケアを行なうということが大切になります。
2.ゴミ屋敷や汚部屋による弊害
2-1.衛生面での弊害
ゴミ屋敷や汚部屋をそのままに放置することは衛生面の悪化を招きます。ゴミを放置することによる衛生面での被害の概要をご紹介しましょう。
ダニ・カビによるアレルギー
住宅の衛生面が悪化することで発生したダニやカビなどのアレルギー物質でアレルギー症状を引き起こす場合があります。ゴミ屋敷、汚部屋を放置することによるアレルギー物質の影響は主に住人に対して“アレルギー性鼻炎”や“喘息”“湿疹”などの症状を引き起こします。
アレルギーは、慢性的な症状が現れアレルゲンの排除ができない限り症状が治まることはありません。ゴミ屋敷、汚部屋によるアレルギー症状を改善するためには、“家屋や部屋の掃除”が最も重要な解決方法です。
ハエ・蚊などの衛生害虫の発生
ゴミ屋敷を放置することで、ハエや蚊などの衛生害虫が発生するということがあります。生ゴミなどからは、ハエが発生しやすく食品などに影響を及ぼします。ハエの媒介する病原体は“ポリオウイルス”“赤痢”など消化器官に係わる病気です。
屋外の水溜りなどでは、蚊の幼虫であるボウフラが発生します。蚊は成虫になると産卵を控えたメスが吸血を行うことから様々な病気を媒介することが知られています。近年日本で問題になった“デング熱”なども蚊の媒介する感染症です。
ゴミ屋敷から発生するハエや蚊などの衛生害虫は、ゴミ屋敷の住人に加えて周囲の住人に影響を及ぼします。衛生害虫の問題を解説するためには、ゴミ屋敷周辺の害虫発生源を清掃するというのが効果的な解決策です。
2-2.近隣トラブルに発展するケース
ゴミ屋敷というのは、近隣の住人にも影響を及ぼしてしまうことが多々あります。ゴミ屋敷を放置することで近隣トラブルに発展したというケースもあり、最悪の場合には裁判に発展してしまうという事例もあります。近隣へ被害が及ぶゴミ屋敷というのは、非常に問題のある状況であるということを認識しできる限り早めに対応するということが大切になります。