引っ越しのときに効率よく粗大ごみを処分する方法は?
2.引っ越しまでに上手に不用品を処分する方法は?
では、引っ越しまでに粗大ごみを含む不用品をすべて上手に処分するにはどうしたらよいのでしょうか? この項では、その方法や処分までの流れをご紹介します。
2-1.不用品の選別は1か月半前から行っていく
いざ引っ越しがきまったら、1か月半前から不用品の選別を行っていきましょう。1か月半前といえば、新しい新居が決まりそろそろ引っ越し業者に見積もりを頼もうか、というときです。荷造りをするには少々早いですが、不用品の処分を始めるにはこの時期から始めるのが一番良いでしょう。なぜなら、不用品の中に粗大ごみがあった場合は回収日が1カ月に1度くらいしかないからです。
いざ不用品が出ても捨てられないのでは、新居に持っていくしかありません。ですから、ごみの日もよく確認して準備をしましょう。
また、気を付けなければならないのが、
- 洗濯機(乾燥機)
- 冷蔵庫(冷凍庫)
- エアコン
- テレビ
- パソコン
が不要になった場合です。これらの家電は家電リサイクル法とPCリサイクル法によりどの自治体でも回収してもらうことができません。ですから、パソコンの場合はメーカーに引き取ってもらい、家電はリサイクル券を購入して家電量販店に回収を依頼する必要があります。どちらも時間がかかりますから、早めに動きましょう。
2-2.売れるものは早めに売る
リサイクルショップに売却したいものがある場合も、1カ月前くらいから少しずつ売っていきましょう。「家具や家電などを売りたいから出張買取を依頼したい」という場合は特にはやめの行動が大切です。
なお、インターネットオークションを利用したいという場合は、落札者のやり取りの上、梱包と発想の手間がかかることを忘れてはいけません。引っ越しはただでさえ予定が目白押しで忙しくなります。引っ越し準備をしながら前述したことができるか、よく考えてから出品しましょう。
2-3.捨てきれない場合は不用品回収業者を利用する
- 引っ越し間際になって急に粗大ごみがでた
- 粗大ごみが大きすぎてごみ捨て場までもっていけない
- 冷蔵庫や洗濯機などの自治体が回収できない家電の処分が間に合わない
このような場合は不用品回収業者を利用しましょう。これは文字通り家庭から出る不用品を有料で回収してくれる業者です。お金はかかりますが、早ければ依頼をしたその日のうちに回収に来てくれるでしょう。従業員が家から不用品を運び出してくれますので、大きな家具家電でも安心です。
また、業者の中には「不用品を買い取ります」という所もあります。売れそうな家具や家電がある場合は買取を依頼しても良いでしょう。この場合は回収料金から買取額を引いてくれますから、売却と不用品回収を同時に行うこともできます。
「料金が心配」という方もいるでしょうが、トラックに何台もの不用品の処分を依頼しない限り、驚くほど高額ということはありません。心配な方は事前に見積もりを取りましょう。
優良な業者ならば、実物を見なくてもある程度正確な見積書を製作してくれるはずです。逆に見積もりを依頼しても理由をつけて作成したがらなかったり、加算前提の見積書を出す業者は悪徳業者の可能性があります。依頼しないように気をつけましょう。
また、業者によってはトラック一杯に積めるだけ不用品を詰めて定額というサービスを実施している所もありますので、回収を依頼したい不用品が多い場合は利用しても良いでしょう。
3.押し買いに気を付けて
今、国民生活センターには押し売りならぬ「押し買い」の被害報告がたくさん寄せられています。これはいきなり飛び込みで営業をかけてきて、「不用品を高く買います」といいながら実際は貴金属などを不当に安い値段で無理やり買い取っていく業者のことです。
特に、相手が女性の場合は高圧的な態度に出られることもあり、一度ドアを開けてしまうと厄介なことになるでしょう。このような業者が来たら、たとえ売りたいものがあってもドアを開けてはいけません。
おわりに
いかがでしたか? 今回は引っ越しの際に出る粗大ごみや不用品の上手な処分の仕方をご紹介しました。
まとめると
- 粗大ごみはかならず自治体のルールを守って捨てる
- 家電リサイクル法の対象家電やパソコンは自治体では回収できないので要注意
- まだ新しい家電や家具などは、リサイクルショップで売却できる
ということです。引っ越しのときは何かとあわただしく、直前まで荷造りが終わらないという場合も多いでしょう。しかし、不用品を捨てるくらいならば、かなり前から行っても生活に支障はありません。大変でしょうが、休みを利用して少しずつ不用品を処分していきましょう。新しい部屋が決まったらすぐに行動に移しても大丈夫です。その際は収納スペースにあるものから処分をしていくと、スムーズにいきやすいでしょう。