季節ものを上手に収納する方法は? しまう前が肝心!

1.季節ものの種類は?

まず始めに、季節ものの種類についてご紹介しましょう。代表的なものが衣服や暖房・冷房器具ですがそれ以外に何があるのでしょうか?

1-1.衣服

コートやセーター、ノンスリーブなど限られた季節にしか着ない衣服はたくさんあります。また、布の種類もさまざまでしょう。特に、レザーやウール、シルクなどはお手入れと保存方法が大切です。シーズンオフだから、と適当に丸めて衣装ケースの中に入れておかないようにしましょう。

1-2.暖房・冷房器具

今は1年中エアコン1台で過ごすご家庭も増えてきていますが、扇風機やストーブがある家も多いでしょう。扇風機やストーブが活躍するのは2か月~3か月です。しかし、たったそれだけの期間とはいえ、毎日使えば汚れもつくでしょう。また、ストーブは燃料をきちんと抜いておかないと、悪臭が発生したり故障の原因になったりします。

1-3.レジャー用品

スキーやスノーボード、マリンスポーツの用具などは使える季節が限られています。これらのものはかさばるので、収納が最も大変でしょう。また、使いっぱなしでそのままおいておくと次のシーズンまでに劣化が進むかもしれません。特に、バーベキューコンロなど金属でできているものは、さびが発生する場合もあります。これも、よく手入れしてからしまいましょう。

1-4.節句用品

ひな人形や五月人形、お正月に使う漆のお重などをまとめて「節句用品」といいます。1年のうちで使うのは2~3日と最も出番が少ないものでしょう。だからこと、保存方法が大切です。丁寧にしまえば、何年も劣化せずに使えます。

2.季節ものを上手に収納するコツは?

では、このような季節ものを上手にしまうコツはなんでしょうか? この項では、種類別に次のシーズンもスムーズに使えるようにしまうコツをご紹介していきます。

2-1.衣服

衣服は、必ず洗濯してからしまいます。一度でも着た服は汗や皮脂などの汚れが染みついていますので、めだった汚れがなくても必ず洗濯しましょう。特に、汗は時間がたってから黄ばみになることがあります。今は、洗濯機も進化してダウンジャケットも自宅で洗えるのです。

クリーニング代をできるだけ節約したいという方は、自宅で洗ったりコインランドリーを利用したりしましょう。ただし、レザーやブランドものの衣類はクリーニングに出した方が確実です。

衣類をしまう方法は大きく分けてふたつ。ひとつは衣装ケースの中にしまう方法。そして、もうひとつがクローゼットの中につるしておく方法です。

コートや冬物のスーツなど折りじわがつくと困るものはつるして保管し、それ以外は衣装ケースで保管してもよいでしょう。また、ウールやシルクなど動物性の繊維は虫が食うこともあります。ですから、必ず防虫剤を入れてしまってください。ダウンのジャケットなどかさばるものは布団圧縮袋に入れて空気を抜くと、体積がぐっとへります。使うときは丸1日天日に干しておけば、元どおりになるでしょう。

2-2.暖房・冷房器具

暖房器具や冷房器具は、しっかりとほこりをふきとってからしまいましょう。扇風機の場合は羽根やカバーにほこりがついていることが多いです。暖房器具の場合はフィルターにほこりがつきやすいでしょう。

また、石油ストーブの場合は必ず灯油を完全に抜いてからしまってください。灯油が残っていると夏の間に劣化して故障の原因になります。また、余った灯油は販売店に引き取ってもらいましょう。

2-3.レジャー用品

レジャー用品は最も収納場所に悩むものです。収納場所がどうしてもないという場合は、トランクルームなどを借りましょう。トランクルームも大きさがいろいろあるので、レジャー用品だけなら使用料もそれほどかかりません。

どのような道具でも、しまう前には汚れを落としてワックスなどをぬっておきましょう。バーベキュー用の鉄板やコンロはさび防止に食用油をぬっておくとよいですね。物置があるという場合は、必ずケースに入れてしまってください。

むき出しのまましまうと劣化していきます。同じ理由で、マンションのベランダに置いておくのもやめましょう。災害が起きた際に避難の邪魔にもなります。

2-4.節句用品

おひな様や五月人形は、手袋をはめて扱いましょう。不用意に触ると手の脂がついてしまいます。また、しまう際には人形用の防虫剤を入れておくと衣類の虫食いを防げるでしょう。お重などの漆の食器は、湿気が大敵です。塗りがはげないように乾いた布でよくふき取ってからしまってください。

なお、漆の器は食器洗い用のスポンジで優しく洗いましょう。重ねてしまう場合は、布や紙をはさむと傷つけずに済みます。また、漆は極端な乾燥もよくないので、気密性が高い住宅の場合は小さなコップに半分ほど水を入れて器の近くに置いてあげるとよいでしょう。