トラブルを避けるために! 遺品整理の見積もりを依頼するときの注意点
1.遺品整理でトラブルを避けるための注意点
遺品整理を急いでいる場合「一刻も早く業者に連絡しなくては」と思ってしまいがちです。しかし、焦るあまりトラブルを招いてしまっては元も子もありません。あとでもめ事にならないよう、トラブルを避けるための注意点をご紹介しておきましょう。
1-1.故人に遺言書があるかどうか確認しておく
遺言書とは故人が自分の死後、持ち物や財産をどのように扱ってほしいか希望をあらかじめ書いておく書類のことです。当然、遺品整理の対象となるものについても、どうしてほしいのか故人の希望が書いてある場合があります。
遺言書の内容を確認せずに遺品整理をしてしまっては、親族の誰かが受け取るはずだった品物を処分してしまった、という事態に陥りかねません。あらかじめ遺言書の有無を確認しておき、安心して遺品整理ができる状況を整えておきましょう。
1-2.親戚への連絡は済ませておく
遺品整理を行うときは、自分が遺品整理を行う旨、および行っても問題ないかという確認を親しい親戚一同に済ませておいてください。連絡を怠ると、後になって「自分は聞いていない」と不快感を覚える人もいるでしょう。
親戚に連絡していようがいまいが、結果的に処分する遺品にはなんらかわりはなかったということもありえるかもしれません。しかし、そのことは処分した本人にしかわからないことです。連絡をもらっていない人にとっては「自分には連絡がこなかった。ないがしろにされている」ということが重要なのです。ひと声かけておけば済むことですので、手間を惜しまないようにしてください。
1-3.形見やとっておきたいものはあらかじめ選別しておく
忘れてはならないのは、遺品整理の前に形見分けを済ませておくということです。遺品は故人の思い出が詰まった品でもあります。家族にとっては大切な品物が含まれている場合もあるので、形見としてとっておきたいものはあらかじめ処分するものと分けておきましょう。
また、故人に対する思いとは別に「まだ使えるから捨ててしまってはもったいない」というものもあると思います。そうしたとっておいて使い続けたいものも選別しておきましょう。
2.遺品整理で見積もりを依頼するときの注意点
業者に見積もりを依頼する際は、いくつか注意しておかなければならないことがあります。この章では、そうした注意点をいくつかご紹介しましょう。
2-1.遺品整理に料金相場はない
「遺品整理を業者に依頼すると、いくらくらい必要になるんだろう」と、疑問を持つ方もいると思います。一言でいうと、料金はピンからキリまであり、相場といえるものはありません。
遺品整理に料金相場がないのは、各業者が行っているサービスの範囲がそれぞれ異なっているからです。ある業者はシンプルに遺品を引き取るだけの代わりに低料金を売りにしていたり、また別の業者は遺品の整理から部屋の清掃まで及ぶ行き届いたサービスを売りにしたりしていることもあります。
このように、業者によってサービスが一定でないため、料金に相場と呼ばれるものが存在しないのです。
2-2.複数社に見積もりを依頼して比較するとよい
遺品整理の際は、複数の業者に見積もりを依頼して比較するといいでしょう。あまり多くの業者に依頼しても比較するのが難しくなってしまうので、3~4社程度に見積もりを依頼するようにしてください。
なぜ複数の業者に見積もりを頼むかというと、業者ごとの違いを比較するためです。最初は「とにかく安いほうがいい」と思っていても、実際に見積もりを見比べてみると「このサービスはやってもらったほうがいいな」と考えが変わることもあります。自分にとって最適の業者を探すために比較しなくてはいけないのです。
2-3.サービスの範囲を書き出しておく
見積もりを比較するときは、料金はもちろん、業者ごとのサービスの違いもメモを取り、比較しやすくしておいてください。たとえば、急いでいる場合は定休日のない業者のほうがいいでしょう。部屋のクリーニングは行ってくれるのか、申し込んだら即日引き取りにきてくれるか、といった部分についても確認しておきましょう。