電源コードが切れたらどうすればいい? 安全な修理方法を解説!

1.電源コードの修理は素人でもできる?

1-1.電気工事士の資格が必要な場合

通常の電気工事には資格が必要です。しかし、結論から言うなら、電源コードの修理は電気工事士の資格はいりません。電気工事士の資格が必要な工事は、コンセントから中の部分だけになります。つまり、コンセントへつなぐ家電などは、どのように修理しても、資格がいりません。コンセントから中の部分や壁にあるスイッチなどを修理するのは資格が必要です。

たとえば、ペンダント型のライトでも、すでにアダプターが天井についているなら、資格はいりません。しかし、アダプターがついていないなら、電線をアダプターに接続するために資格が必要になるのです。

1-2.自分で修理するときの注意点

家電の電源コード部分の修理には電気工事士の資格が必要ではないとはいえ、自分で修理をするのは普通以上の注意が必要です。不用意な修理は火災や事故の原因になります。家電そのものが壊れる危険もあるのです。修理の方法はあとで説明しますが、自分で行う自信がないなら、修理店へ依頼するか、家電を買い替えたほうがよいでしょう。

1-3.修理するメリットとデメリットも考えよう

自分で修理をするメリットは、修理費が安い点です。家電がまだ新しく、修理を依頼する費用が惜しいなら、自分で修理をするのもよいでしょう。しかし、自分で修理をしたものは、メーカーの保証を受けられません。また、上手に修理をしないなら、電源部分の見た目が悪くなるでしょう。また、買い取り業者に販売するときも、自分で修理した部分は査定の減額ポイントになりかねません。自分で修理をするときは、このようなメリットとデメリットをよく考えて決めましょう。

電源コードが切れた場合の修理は自分でもできるんですね。
はい。ただし、無理をしてはいけません。

2.電源コードの修理に必要な道具

2-1.電源コードの修理場所を確認しよう

電源コードの中で、どの部分の修理が必要かによって、必要な道具は異なります。注目するのは、コード部分か、プラグ部分か、根元部分かの違いです。根元部分とは、電源コードが家電と接している部分ですが、根元部分の修理には家電の分解が必要になります。仕組みは簡単ですが、家電を開けたときに、ほかの部分を壊す可能性もあるでしょう。そのため、根元部分の修理はおすすめできません。プラグ部分の修理なら、新しいプラグを買ってください。

2-2.基本的な修理道具

コード部分の修理には、カッターか電工ナイフが必要です。ペンチは大きめのものを用意しましょう。被覆部分を覆うためのビニールテープも必要です。電気工事用のビニールテープにしてください。また、家電の電源コードは通常、より線の電源コードです。そのため、電源コネクターなどは使えないため、より線を圧着する必要があります。電源部分をねじってつなぐのはおすすめできません。圧着ペンチと圧着用のスリーブも買いましょう。圧着スリーブは通常最も小さいもので大丈夫ですが、念のためより線の太さを確認してください。プラグの修理であれば、ドライバーが必要です。念のため、マイナスドライバーとプラスドライバーの両方を用意しましょう。

2-3.修理道具にかける予算も考えよう

カッターやペンチは、通常は家にすでにあるもので問題ありません。しかし、圧着ペンチを家に持ち合わせている人は多くないでしょう。電気工事で使用する圧着ペンチは高価です。音響用の圧着ペンチなら比較的安いものですが、圧着スリーブのサイズにあったものを使用しなければいけません。知り合いに借りるのがベストです。というのも、すべての道具を自分でそろえるなら、道具の費用だけでも高くつきます。修理をプロに依頼するか、その費用を考えて、家電を買い替えたほうがよいケースもあるはずです。

道具をそろえれば、修理できるんですね。
はい。ただし、道具を買いそろえるより新しい電源コードを買った方が安価ということもあります。