エアコン掃除はホコリと湿気対策がカギ! クリーニングの極意を紹介

1.エアコンの掃除について

エアコンは精密機械なので、掃除をするときも慎重に扱う必要があります。まずはその仕組みを知ることで汚れの正体や原因を知り、掃除に役立てましょう。

1-1.エアコンのメカニズム

エアコンは、室内から取り込まれた空気を冷媒ガスの気化熱によって冷やし、冷風として室内に吹き出す仕組みになっています。

1.室内からエアコン内に取り込まれた空気は、フィルターを通って熱交換機を通る。

2.熱交換機には冷媒の管が張り巡らされており、冷媒がガスになるときの気化熱で空気が冷やされる。

3.冷やされた空気は送風ファンの力で室内へと吹き出す。

4.室内の熱は冷媒ガスとともに室外機へと送られ排出される。

1-2.どこが汚れるのか?

エアコン内部で主に汚れが溜まるのは以下の部分です。

  • ホコリを除去するフィルター
  • 熱交換機の金属フィン
  • 結露水を溜めておくドレンパン
  • 空気を循環させる送風ファン

1-3.汚れの原因は?

フィルターは空気中のホコリやにおい成分、カビの胞子などの汚れが溜まる場所です。また、エアコン内部は、冷房運転中は気化熱によって熱交換機の金属フィンが結露するため、高温多湿な状態となります。ここにフィルターで取りきれなかったわずかなホコリが入り込み、結露した熱交換機の金属フィン部分に付着するのです。また、ドレンパンには結露した水が溜まった状態なので、雑菌やカビの温床にもなります。

2.エアコン掃除の必要性

2-1.汚れを放置するとどうなるか

汚れを溜めたままで運転を続けると、エアコンの機能低下や消費電力増加を招く恐れがあります。また、カビや雑菌がエアコン内部で繁殖すると、汚れた空気が室内に吹き出すことになり、健康被害にもつながりかねません。

2-2.汚れにくいエアコンの使い方

エアコン内部に汚れが溜まるのを防ぐには、どうしたらいいのでしょう?ここでは、 便利な機能をご紹介します。

2-2-1.内部クリーン運転

エアコンの機種によっては「内部クリーン運転」という機能があります。これは、結露したエアコン内部を乾燥させるために、冷房・除湿運転のあとに80~120分程度送風運転をするというものです。こうした機能が備わっていないエアコンでも、冷房・除湿運転のあとに送風運転をすることで、同様の効果が期待できます。

2-2-2.お掃除機能付き

これは、フィルターに溜まるホコリを自動で掃除してくれるという機能です。ほとんどのエアコンの上位機種についています。掃除といってもあくまでも、フィルターのホコリを掃除してくれるだけで、エアコン内部の汚れをきれいにしてくれるわけではないことを覚えておきましょう。

2-2-3.空気清浄機と併用

エアコンに取り込む空気自体がきれいなら、ホコリが溜まる速度も遅くなると考えられます。カビや細菌などへの効果をうたっているものもあるので、赤ちゃんやアレルギーの人がいる家庭では併用してもいいでしょう。

2-3.掃除の頻度について

エアコン掃除の基本はフィルターの掃除です。エアコンを毎日使うシーズン中には、1~2週間に1回の割合で掃除をするといいでしょう。シーズンの始まりには、定期的なお掃除よりも念入りに掃除をしてください。