エアコン掃除はホコリと湿気対策がカギ! クリーニングの極意を紹介

3.エアコン掃除、自分でできること

エアコンは日頃のお手入れが大切です。自分で掃除する方法をご紹介します。

3-1.自分でできるエアコン掃除方法とは?

自分でできるエアコン掃除は、こまめなフィルター掃除が基本です。エアコン掃除のときには、必ず電源を切ってコンセントを抜いてから始めてください。

3-1-1.フィルター掃除の手順

1.フィルターを外す前に、エアコン上部のホコリをハンディーモップで取ります。ホコリがたたないようにからめ取るようにしましょう。

2.フィルターを取り外します。表(外側)から掃除機をかけて、そのあとで裏(内側)からもかけましょう。

3.次に裏側からシャワーで水をかけて洗います。

4.汚れがひどい場合は中性洗剤液につけておきましょう。油汚れやヤニが浮き上がってくるので、古歯ブラシでこすります。

5.シャワーで両面からよくすすいでください。水気を切って陰干しし、乾いたらエアコンに取り付けます。

3-1-2.エアコン本体の掃除

フィルターが乾くまでの間に本体を掃除しましょう。

1.本体の外周全体にハンディーモップをかけホコリを取ります。

2.次は雑巾がけです。薄めた中性洗剤をしみこませてかたく絞った雑巾で、上部から拭いていきましょう。

3.風の吹き出し口のルーバーは、手動で羽を動かします。決して奥まで手を入れようとせず、届く範囲を拭きましょう。

4.きれいになったフィルターを取り付けたら、30分程度送風運転をして乾燥させます。

3-1-3.室外機の手入れ

室外機は、基本的に屋外に設置することを前提として作られているため、メンテナンスは必要ありません。春と秋の季節変わり目のエアコンを使い始めるときに、異常がないか点検するだけで十分でしょう。以下が点検項目です。

  • 室外機の周囲20cmにものが置かれていないか
  • 内部にゴミや落ち葉が溜まっていないか
  • 水抜き穴・ドレンパイプのつまりはないか

3-1-4.市販洗浄スプレー

ホームセンターなどにエアコンを洗浄するスプレーが売られています。手軽にエアコン内部の掃除ができるという触れ込みですが、エアコンの取扱説明書には、市販の洗浄剤はエアコン内部に悪影響を及ぼす可能性が指摘されているのです。市販スプレーを使ったことで、かえって内部に汚れが溜まってしまう例も報告されているので、使うのは自己責任ということになります。

3-2.やってはいけないこと

自分でする掃除は、フィルターと本体の外側、ルーバーから手が届く範囲に留めておきましょう。内部に棒や定規などを差し込んで、中の汚れを取ろうとしてはいけません。

3-3.プロに依頼した方が良い場合は?

エアコン内部の掃除は、自分ですることはできません。エアコンから出る風がカビ臭い場合は、内部でカビが繁殖しているのです。エアコンを買って3年以上たっている・赤ちゃんや小さな子どもがいる・ぜんそくやアレルギーの家族がいる、そんな場合にはプロに掃除を依頼しましょう。

4.プロのエアコン掃除について

自分でできないエアコン内部の掃除は、プロに任せると安心です。

4-1.依頼すべきタイミング、状態

エアコンから出る風がカビ臭い場合は、内部にもカビが繁殖している状態です。また、ルーバーから内部をのぞいたときに、奥の送風ファンに汚れが溜まっているのが見えるような場合も、プロに依頼しましょう。時期としては、夏前には予約が混むので、シーズンオフに済ませておくといいでしょう。

4-2.必要性、メリット

エアコンは定期的なメンテナンスで、本来の機能を発揮することができます。プロによる内部の掃除は、カビ臭さの解消や節電にもつながるのです。エアコンクリーニングの主なメリットを以下に記します。

  • カビの除去でカビ臭さの解消
  • ホコリやダニの除去でアレルゲン解消
  • 空気の流れがよくなり消費電力削減(省エネ)
  • 可動部のホコリ除去で作業性アップ

4-3.プロによる掃除方法

プロのエアコン掃除では、専用の洗浄剤と高圧洗浄機を使用し、一部を分解して、エアコン内部の汚れやカビを除去します。

4-4.流れ、費用など

見積もりを取り、作業内容・金額・説明に納得してから作業してもらいましょう。費用は、壁掛けタイプのエアコン1台で、10,000~12,000円程度が相場です。

4-5.注意点

信頼できる業者を探すことが大切です。価格を明示していない業者、有料のオプションサービスが多い業者、技術力が未熟な業者などは避けましょう。優良な業者を見極めるには、実績や口コミを調べることです。ホームページに作業工程の説明や実例が写真付きで多く掲載されていたり、お客様の声が掲載されている業者は、技術力もあるとみていいでしょう。見積もりのときに、サービス内容や保証についても確認しておくことが大切です。