正月飾りの処分方法を解説! しめ縄やだるまの処分方法も!

1. 正月飾りの意味と種類

正月飾りにはさまざまな種類があります。どのような意味があるのかを見ていきましょう。

1-1.正月飾りの意味は?

年神様は先祖代々の霊のことで、新年の豊作や不老長寿を祈願して、正月飾りに宿ります。そのため、誠実な心で年神様を迎える準備をするのが、正月飾りの意味です。また、正月飾りは、年神様が降りてくるときの目印になるともいわれています。

1-2.どんなものがあるのか?

1-2-1.しめ縄

しめ縄は、藁(わら)を締め上げたものです。ゆずり葉やウラジロなどを飾りつける場合もあります。旧年の汚れを落とし、子孫繁栄などを祈願するためのものです。いわば、年神様が宿る神聖な場所という結界を意味しています。外部からの災いを遮断する目的もあるのです。

1-2-2.門松

年神様が宿る目印となるのが、門松です。一対の松を門前に飾ります。左は雄松、右は雌松を飾るのが一般的です。天から降臨する年神様の依(よ)り代(しろ)となるため、正月飾りの中でも重要視されています。

1-2-3.破魔矢(はまや)

破魔矢は神社や寺から授受される縁起物です。災いを祓(はら)い、魔を破るという意味が込められています。干支と反対の方角が凶にあたるため、凶の方角に向けて矢を置くことで、災厄から身を守ることができるとされているのです。

1-2-4.鏡餅

鏡餅は、最も家庭に広く浸透している正月飾りの1つです。年神様に向けたお供えという意味があり、鏡開きと同時に餅を食べることで、年神様のエネルギーをいただくことができ、健やかな1年を過ごすことができるとされています。

1-2-5.熊手

熊手は、華やかな装飾を施した正月飾りの1つです。幸運をかき集め、金運アップや商売繁盛などを祈願します。縁起物として、玄関などに飾るケースが多いものです。

2.正月飾りはいつ処分するのか?

正月飾りの処分は毎年必要なのか、処分時期の地域差なども見ていきましょう。

2-1.毎年処分しなくてはいけないのか?

正月飾りを再利用する方もいますが、本来は年神様を迎える縁起物であるため、毎年新しいものに変えるのが理想です。しめ縄などは保管方法を誤った場合、害虫やカビが発生します。衛生面から考えても、毎年処分したほうがいいでしょう。

2-2.一般的にはどうか?

正月飾りを毎年変えるのはもったいないという気持ちもあり、少数の人は再利用しているのが現状です。新年を祝う縁起物に対して、どのくらい気持ちを込めているかで、扱い方に差が出るといってもいいでしょう。

2-3.地域による差は?

正月飾りの処分をする時期は、地域差があります。松の内以降に処分するのが一般的ですが、関東では1月7日、関西では1月15日と違いがあるのです。そのため、地域の慣例に従って処分するのが望ましいでしょう。

2-4.鏡開きなど

鏡開きの時期にも地域差があります。関東など多くの地域では1月11日、関西の一部では1月20日です。京都などごく限られた地域では、1月4日に鏡開きを行う場合もあります。鏡開きは毎年行い、餅を食べることで健やかな1年を送ることができるという思いが込められているのです。