一人暮らしの掃除術! 毎日5分の習慣で「小ぎれい」を保つコツ
1.一人暮らしの掃除の心得
一人暮らしの掃除は、完ぺきを目指す必要はありません。人目を気にすることなく、自分が快適に暮らせる「小ぎれい」なレベルをキープできればいいのです。自分の部屋を自分できれいにするのは自立への第一歩となります。多少手を抜いてもいいと割り切って、気負わずに取り組んでみましょう。
1-1.一人暮らしの掃除のポイント
一人暮らしの部屋はワンルームや1LDKなど、掃除する面積も少ないため、短時間で掃除できるのが特徴です。学生や社会人の場合は、部屋で過ごす時間も短いため、汚れも少ないでしょう。ここでは、一人暮らしの掃除がうまくいく3つのポイントを紹介します。
1-1-1.掃除を習慣化する
一人暮らしの掃除のポイントは、掃除を習慣化することです。「ながら掃除」や「ついで掃除」を毎日の生活に取り入れると、汚れをため込むことなく、いつでも「小ぎれい」な状態をキープできます。たとえば毎朝5分間掃除するなど、自分の生活パターンに取り入れやすい時間帯を見つけて取り組むといいでしょう。
1-1-2.ゴミ出しをこまめにする
限られた空間を快適に保つには、ゴミ出しは重要なポイントです。ゴミの分別方法や回収日などのルールは自治体により決められています。さらに、集合住宅独自のルールがあることも多いものです。慣れないうちは面倒に感じることもありますが、これも習慣にしてしまいましょう。
毎日のゴミ出しはもちろん、不用品をこまめに処分することで、掃除もしやすくなります。最近は「ゴミ出しアプリ」で、ゴミの収集日や出し方を案内している自治体もあるので、利用してもいいでしょう。
1-1-3.生活感を無くす工夫
一人暮らしの部屋は、乱雑になりやすい傾向にあります。ワンルームだと、一部屋で寝る・食べる・くつろぐといった複数の役割が必要です。そのため、一つの空間にベッド・ソファ・テーブルなどいくつも家具が混在し、生活用品も増えることになります。
さらに、収納スペースが少ないと、部屋に服やものが出しっぱなしということにもなりかねません。ベッドや脱ぎ散らかした服があると、それだけで生活感が出てしまうので、なるべくものを減らし、「出したらしまう」を心がけましょう。
1-2.習慣化のコツ
1-2-1.掃除は1週間に1回でもOK
一人暮らしでも、毎日寝起きし、食事や入浴など当たり前の生活をするだけで、ゴミも出るし、ホコリや汚れも発生します。そのため、基本的に毎日掃除をするのが理想です。しかし、一人分の汚れはそれほどひどいものではないため、掃除は1週間に1回程度でもきれいな状態を保つことができます。しかも、掃除する面積も狭いため短時間で掃除を終えることができるでしょう。
1-2-2.汚れやすい場所を知る
一人暮らしで汚れがちなのがベッド周りです。部屋が狭いと、ベッドをソファー代わりにして、ベッドの上で本を読む・スマホを見る・飲食をするなど、寝る以外の用途に使うこともあるでしょう。こうなると、たちまちベッド周りが雑多なものであふれてしまいます。面倒と思わず「出したらしまう」を心がけるのはもちろんのこと、「ベッドの上には余分なものは置かない」などのマイルールを決めるといいでしょう。
ほかには、キッチン・風呂場・トイレなどの水回りも汚れやすい場所です。水回りは使い方によって汚れ方が異なるため、それに合わせて掃除の仕方も変えましょう。特にキッチンは、どの程度自炊するかによって汚れ具合が変わります。毎日食事をつくる人は、キッチンを使うたびにさっとひと拭きしておくといいでしょう。反対に、外食やコンビニ食が多く、お湯を沸かしたり電子レンジを使ったりする程度の場合は、1週間に1回の掃除でも十分です。
1-2-3.1か所5分でローテーション
週末にまとめて掃除をしようと思っても、出かける用事ができたり、疲れていたりしてできないことも多いものです。そこで、1回5分程度の短時間で、今日はキッチン、明日はトイレというように、毎日1か所ずつ順番に掃除をして、1週間で部屋の中を一巡できるようなローテーションを組んでもいいでしょう。ローテーションの具体例は後述します。
2.一人暮らしの掃除~基本編~
前項で紹介したポイントとコツを踏まえて、一人暮らしの日常的な掃除の方法を具体的に解説します。
2-1.基本の掃除の方法
一人暮らしの掃除は短時間でさっとすませることがポイントです。1章で紹介した、1か所5分の掃除を1週間で部屋の中を一巡するようにローテーションを組む「5分間掃除」と、夜寝る前に出しっぱなしのものを片付ける「10分間リセット」を日課にしましょう。
2-1-1.基本の掃除の手順
- まずは片付け:本・衣類・食器など、床やテーブルの上に出しっぱなしのものを片付ける。ゴミはゴミ箱へ、汚れた服は洗濯かごへ
- 上から下へ:ホコリの動きに逆らわず、高い場所から順番に掃除をする。照明器具→棚の上→テーブル→床など
- 一定方向に:手前から奥へ、時計回りなど、起点を決めて一定方向に動くと、ムダなくモレなく掃除ができる
2-1-2.朝にすませたい「1か所5分間掃除」
1か所につき5分間掃除をして、日替わりで1週間のローテーションを組みます。朝にやることで気持ちよく1日をスタートできるでしょう。習慣化のコツは、掃除する時間帯を自分がやりやすい時間帯に決めて、毎日同じタイミングで繰り返すことです。掃除をする場所は、自分が気になるところを中心に組み合わせましょう。下記の例を参考にしてください。
- 月曜日-玄関周り:靴箱の上を拭く。出しっぱなしの靴をしまい、たたきをほうきで掃く
- 火曜日-キッチン:コンロ周りが油で汚れている場合は、食器洗剤をしみこませた布で拭く。シンクはスポンジで磨き水分を拭きとる
- 水曜日-洗面所:メイク道具を片付ける。棚・洗面台を拭く、床をフローリングワイパーで拭く
- 木曜日-リビング:ハンディモップで上から順にホコリを落とす。床をフローリングワイパーで拭く
- 金曜日-トイレ:ウェットシートで便器のふた・便座・便器の外側の順番に拭く。便器のふち、内側をトイレブラシでこする
- 土曜日-家具・家電:テレビ・家具・鏡などの拭き掃除
- 日曜日-ベッド周り:ベッドの上のものを片付ける。布団を整える。時間があればシーツ・枕カバーを交換する
上記は一例です。実際にはゴミ出しの日や自分の予定を踏まえて計画を立てるといいでしょう。余裕があれば、週末には「5分掃除」ではできない掃除を追加します。たとえば、風呂掃除、エアコンのフィルター交換などです。
2-1-3.夜の「10分間リセット」片付け
夜の10分間リセットは、まずものの定位置を決めることから始めます。衣類、日用品、学用品、雑誌、ゲーム機、仕事関連、趣味のものなど、それぞれに定位置を決めてください。1日の終わりに、出しっぱなしになっているものがあったら、決めた定位置に戻します。
服や本など何か新しいものを買ったときには、古いものを処分して、しまう場所を確保してください。こうして、ものの量が増えないように気をつけましょう。
2-2.毎日さっとやっておきたい「ついで掃除」
- 料理を作ったあとに:レンジの周りをさっとひと拭き。シンクはさっと洗い水気を拭いておく
- 湯船につかったら:お湯を抜くときにバスタブをさっと洗っておく
- シャワーのたびに:使い終わったら壁に飛び散った泡を流しておく。45℃のお湯で流すとカビの繁殖を防ぐことができる
- 歯を磨いたら:鏡をさっとふく
- 布団から出るときに:布団を整える
- 着替えるたびに:脱いだ衣類は洗濯かごへ
2-3.おすすめ掃除グッズ
一人暮らしの掃除では、高機能な掃除機や何種類もの住居用洗剤などは必要ありません。ここでは、一人暮らしの掃除にあると便利なものを紹介します。
- ハンディモップ:使い捨てでほこりを吸着するタイプが便利。柄を長くすれば、照明の傘やエアコンの上部など、手の届かない部分の掃除にも重宝
- フローリングワイパー:フローリングの床はこれだけできれいになる。なるべく音を立てたくない集合住宅では、掃除機に代わる主戦力の掃除道具
- 使い捨ておそうじシート:ドライタイプとウェットタイプを用意しておくと、拭き掃除が楽
- 粘着テープクリーナー:ベッドの上・ラグ・クッションなど布製品の上をコロコロと転がす。ながら掃除にもぴったり
- コードレス掃除機:充電式のコードレス掃除機は、さっと取り出しやすく掃除しやすい。カーペットの床には必需品