布団は家庭で洗濯できる? クリーニングやきれいに保つコツを紹介
1.布団を洗濯する前に確認すること
布団を洗濯する前に、確認しておきたいことがいくつかあります。事前にしっかりとチェックしておきましょう。
1-1.洗濯表示
最初に確認してほしいのが、布団の洗濯表示です。洗濯表示のタグは布団の隅についているケースが多いでしょう。自宅で洗える布団には、洗濯機マークまたは手洗いの表示がついています。しかし、水洗い表示が「×」になっている場合は自宅で洗うことができません。
また、ドライマークの表示がある場合は、自宅で洗わずに専門のクリーニング店へ相談することをおすすめします。なぜなら、無理に洗うと加工が取れたり中の綿が偏ったりするからです。
1-2.大きさ
自宅で洗えるかどうかは、布団の大きさと洗濯機の容量が大きく関係しています。自宅で洗える洗濯表示でも、洗濯機の容量が少なければ洗うことができません。洗濯容量と洗える布団の大きさに関しては、以下を参考にしてください。
- 洗濯容量5kg:シングルサイズの掛け布団や敷きパッドなど
- 洗濯容量7~8kg:セミダブルサイズやダブルサイズの敷きパッド、セミダブルの肌掛けなど
1-3.洗濯・クリーニングの頻度
布団の洗濯・クリーニングの頻度は、最低6か月に1回の丸洗いが良いといわれています。頻繁に洗濯・クリーニングをする必要はありません。けれども、1年に2回は定期的に洗ってキレイにしたほうが、清潔な状態を維持し続けることができます。
1-4.自分で洗えるかどうか
洗濯表記・大きさなどが、自宅で洗えるタイプの布団でも、中には洗濯が困難な素材があるので要注意です。たとえば、羊毛100%の布団は水に濡(ぬ)れると縮みの原因となります。また、ウレタンは水を吸収しやすい素材なので、水洗いに適していません。素材もきちんと確認した上で、自宅で洗濯するかを決めてください。分からないときは、クリーニング店に相談すると安心です。
2.洗濯機で洗う方法
自分の洗濯機、またはコインランドリーで布団類を洗濯する手順とポイントを説明します。
2-1.自宅で洗う
自宅で布団を洗濯する方法は、「洗濯機」と「足踏み洗い」の2つのやり方があります。それぞれの主な手順を以下にピックアップしてみました。
洗濯機の場合
- 寝具用のネットに入れ、縦方向に3つ折りにする
- 洗濯槽にある程度水を張り、洗剤をよく溶かしてから布団を入れる
- 布団・毛布洗いコースまたは大物洗い・手洗いコースなどを洗濯する
- 通常のコースしかない場合は洗濯時間が6分程度、すすぎ2回、脱水6分前後に設定する
足踏み洗いの場合
- シャワーで表面についているホコリや汚れを軽く洗い流す
- 浴槽の縁(ふち)に布団をかけ、浴槽に水を張り洗剤をよく溶かす
- 布団を浴槽に入れ、まんべんなく上から足で踏んで洗う
- 最後に水でキレイに流し、真水を入れながら踏んですすぐ
- 2~3回程度水を入れ替え、くり返し踏み洗う
- 干す前に浴槽の縁に1時間ほど布団をかけ、中に含んだ水を抜く
2-2.コインランドリーで洗う
洗濯機の容量が足りない場合は、コインランドリーを利用するのも方法の1つです。コインランドリーを使用する場合は、ドラムが9割程度埋まるサイズの洗濯槽を選んでください。さまざまな人がコインランドリーを使用しているため、布団を洗う前にドラム自体を「重曹」で洗浄しましょう。
もともと、コインランドリーのドラムは洗浄する機能がついているので重曹を入れるだけでOKです。そして、ネットに布団を入れ、おしゃれ着用の中性洗剤を入れてスイッチを押しましょう。洗い終わった後の布団は乾かさなければならないので、大きめの乾燥機に1時間程度入れて乾燥させてください。