洗面台の掃除方法は? 清潔な状態を保つポイントもチェックしよう!
1.洗面台の掃除の基本
洗面台に付着した汚れを落とすためには、汚れの成分と原因を把握しておき、清潔な状態を維持するための掃除の頻度もチェックしておきましょう。
1-1.洗面台の汚れの成分、原因は?
顔を洗ったり歯磨きをしたりする洗面台は、毎日水が流れる場所です。そのため、大半の汚れは「水垢(みずあか)」になるでしょう。水垢は、水玉模様やうろこ状になっている汚れで、水分の中に含まれるミネラル成分が原因です。しかし、洗面台の汚れは水だけが原因ではありません。ほかにも、手垢(てあか)・カビ・黒ずみが汚れの正体と言えます。蛇口付近は手が触れる場所なので手垢がつきやすく、湿気と水気によるカビが発生し、そのカビが石けんカスと混ざり固まると黒ずみになるのです。
1-2.掃除の必要性、放置するとどうなるのか?
定期的に掃除しなければ、頑固な汚れになって簡単に取りのぞけなくなるでしょう。発生したカビは、洗面所全体に飛び散り、壁に付着する可能性もあります。洗面台だけの汚れではなく、周囲にも悪影響をおよぼすおそれがあるのです。
1-3.掃除の頻度はどのくらいか?
できるなら、毎日簡単な掃除をしてほしいところですが、仕事で忙しいとなかなかできませんよね。目安頻度としては、10日~2週間に1度の掃除を心がけてください。洗面台の掃除は約10分以内で終わるので、2週間に1度ならまったく苦になりません。歯磨きや化粧・パックをしながら「ながら掃除」もできるでしょう。10日~2週間に1度の本格的な掃除とあわせて、「ながら掃除」で気になる部分をすぐにサッと掃除してください。そうすれば、頑固な汚れになり苦労することもありません。
2.洗面台の掃除方法をチェック!
では、洗面台の具体的な掃除方法と道具・洗剤について解説します。
2-1.使う道具・洗剤はこれがおすすめ!
洗面台の掃除で使う道具は以下のとおりです。
- ふきん
- ゴム手袋
- 使い古した歯ブラシ
- ラップ
- スポンジ
以上の道具は、スーパーマーケットやホームセンター、100円均一ショップでも手に入れることができます。そして、洗面台の汚れに効果的な洗剤は「重曹」と「クエン酸」です。酸性の汚れとなる手垢とカビは重曹、アルカリ性の水垢と黒ずみはクエン酸の効果が期待できます。汚れが気になる部分に粉を振りかけるのも良いですが、スプレーを作るのがおすすめです。クエン酸スプレーは水200ml当たり小さじ1杯、重曹スプレーは水200ml当たり小さじ2杯を入れるだけで完成します。
2-2.部分別掃除方法をご紹介!
では、蛇口・洗面ボウル・鏡・排水溝・棚に分けて、掃除方法を解説します。
2-2-1.蛇口
蛇口は手垢と水垢の汚れが付着しやすい場所なので、重曹とクエン酸スプレーの両方が効果的です。重曹・クエン酸スプレーに加えて、スポンジ・ふきんを用意してください。
- 蛇口全体に重曹スプレーを吹きかける
- スポンジで丁寧に磨く(強くこするのはNG)
- クエン酸スプレーを吹きかけ、スポンジで磨き水で流す
- 最後にキレイなふきんで拭き取る
2-2-2.洗面ボウル
洗面ボウルは洗面台の中でも汚れが目立ち、蓄積しやすい場所です。水垢・黒ずみ・カビなどたくさんの汚れがついていることでしょう。洗面ボウルも、重曹とクエン酸スプレーを活用します。
<重曹・クエン酸スプレーを使用する場合>
- クエン酸スプレーを水垢と黒ずみが付着している部分に吹きかける
- ラップですき間ができないように貼り付ける
- 2~3分ほど放置し、ラップを取った後、乾いたふきんで水気を拭き取る
上記の方法で取りのぞけないカビの部分は、重曹ペーストを使ってください。重曹ペーストは、重曹と水を3:1の割合で混ぜたものです。重曹ペーストを使用した掃除方法を以下にピックアップしたので参考にしてください。
<重曹ペーストを使用する場合>
- 重曹ペーストを歯ブラシにつけて磨く
- 重曹を水でキレイに流し、乾いたふきんで水気を拭き取る
2-2-3.鏡
鏡には洗面ボウルから飛び散った水気や石けんカスがついています。何よりも水垢が汚れの原因となるため、酸性のクエン酸スプレーを使いましょう。具体的な掃除の流れは以下のとおりです。
- クエン酸スプレーを鏡に吹きつけ、ふきんで拭き取る
- 留め具部分など細かいところを使い古した歯ブラシで磨く
- 汚れがひどい場合は、ラップを貼りつけて1時間ほど放置する
- 最後に水拭きをして乾いたふきんで水気を拭き取る
2-2-4.排水溝
排水溝からは嫌なにおいが漂ってきますよね。直接磨くことができない部分なので、重曹(粉タイプ)を使って掃除してください。実は、重曹は消臭効果も抜群です。
- 重曹を排水溝に振りかける
- 重曹の上からクエン酸を粉のまま振りかける
- 水を少しずつ流すと、重曹とクエン酸が化学反応を起こし泡になる
- 発生した泡で汚れを落とし、5~20分ほど放置する
- 最後に水で流して終了
2-2-5.棚
洗面台の掃除で忘れてはいけないのが、歯磨き粉や歯ブラシなどを置く「棚」です。棚の掃除には、使い古した歯ブラシと歯磨き粉・マイクロファイバークロスが活躍します。洗面台の棚は簡単に取り外せるタイプが多いので、掃除の際は取り外してください。そして、以下の順で汚れを取りのぞいていきます。
- 外した棚を歯磨き粉をつけた歯ブラシで細かい部分の汚れを落とす
- 水で洗い流した後、乾拭きをする
- 外せない部分はマイクロファイバークロスで磨き上げる
歯磨き粉にはフッ素が含まれており、水垢などの汚れを落とすことができます。
2-3.水気を拭き取ることが大事!
洗面台を掃除する際は、必ず最後に水気を拭き取ってください。水気がついたままではホコリが付着しやすく、カビが発生するおそれがあります。必ず、最後に乾拭きをするのが基本です。水栓金具についている水滴もこまめに拭き取りましょう。
水栓金具を掃除する際は、スポンジに浴室用洗剤をつけて拭き上げてください。プラスチック部分に金属メッキを施している場合は、傷がつかないようにやさしく拭くことがポイントです。スポンジで拭き取りにくい箇所は、使い古した歯ブラシを使うと良いでしょう。
2-4.頑固な汚れの対処法は?
頑固な汚れが付着している場合は、重曹ペーストを汚れ部分に塗りラップをかぶせて放置してください。1時間放置して落ちない場合は、一晩放置すると良いでしょう。それでも落ちない場合は、専門の清掃業者へ依頼するのも選択肢の1つです。プロの清掃業者は専用の洗剤を用いるため、素早くかつ丁寧に汚れを落としてくれるでしょう。