除湿機の寿命は何年? いつ買い替えるのがベスト?
1.除湿機の寿命について
まずは、除湿機の種類や寿命について詳しくご紹介しましょう。
1-1.湿度を下げるための空気調和設備
除湿機とは、空気中の水分を奪うことで室内の湿度を下げることができる空気調和設備のことです。除湿機にはコンプレッサー式とデシカント式の2種類があり、除湿方式に違いがあります。いったん除湿機の中に空気を取り込み、冷却して循環させるのがコンプレッサー式、空気中の水分を除湿機内の乾燥剤に吸収させ、乾燥した空気を放出するのがデシカント式です。また、最近は両方の方式を持ち合わせたハイブリッド式除湿機も登場し、注目を集めています。
1-2.除湿機の平均寿命は5~10年
除湿機の寿命は、一般的に5~10年といわれています。特に、デシカント式の除湿機は購入から5年以上経過したころから、内部の乾燥剤が劣化して除湿機能が低下してくることが多いでしょう。5年以上たってから不具合や機能低下が起こった場合は、寿命と考えて買い替えを検討することをおすすめします。
1-3.使用頻度や使い方によって寿命は変わる
除湿機によっては、5年以内に寿命を迎えるものもあれば10年以上問題なく使い続けられるものもあります。寿命に差が出る理由は、使用頻度や使い方の違いです。毎日長時間使用していれば当然寿命も短くなり、故障する可能性が高くなります。また、除湿機の吹出口をふさいだまま使用したり、手入れを怠ったりすると寿命が短くなる可能性があるため、注意が必要です。
2.除湿機の寿命が近いときに現れる症状とは?
除湿機の寿命が近くなると現れる症状や、寿命を長持ちさせる方法などをご紹介します。
2-1.こんな症状に注意!
除湿機の寿命が近づくと、以下のような症状が現れることが多くなります。前兆となる症状がないか、こまめに確認しておきましょう。
- 運転音が大きくなる
- 除湿の性能が低下した
- エラーが頻繁に発生する
2-2.寿命をチェックするには?
除湿機の寿命が近づいているかどうか、以下の項目をチェックしてみましょう。
- 使用中に異音がしないか
- 途中で電源が落ちることはないか
- タンクにたまる水の量が減っていないか
- 一部の機能が使えなくなっていないか
2-3.寿命を延ばすためには使い方に注意が必要
除湿機の寿命を延ばし、できるだけ長く使い続けるためには、いくつか注意が必要です。まず、使用頻度が高いほど寿命が短くなるため、必要のないときは稼働しないようにしましょう。使用する際は吹出口をふさがないよう、除湿機の周りにものを置かないようにしてください。また、フィルターのほこりや汚れは故障の原因になるので、こまめな掃除と交換を心がけるようにしましょう。
2-4.寿命を縮める使い方とは?
以下のような使い方は除湿機の寿命を縮めることになるため、注意してください。
- 24時間続けて使用する
- 排水タンクが満タンの状態で使用する
- 水でぬらす
- キッチンの近くなど、油汚れが多い場所で使用する
- 風呂場など、湿度が高い場所で使用する