片付けが苦手な人でも大丈夫! 詳しい手順や収納方法・やる気のコツなど
5.捨てる基準の考え方のヒント
片付けが苦手な人や、ものを捨てられない人でも、ものを手放しやすくなるためのポイントをご紹介します。
5-1.服を捨てる基準
服を捨てる基準は以下のとおりです。
5-1-1.着ていない服
着ていない服には、着たくない理由がひそんでいます。似合わなくなった・素材が苦手・サイズがきついなど、何かしら不快な点があるのです。これらの服は無意識に手に取らなくなっていくので、保管しておいても、活躍することはないでしょう。いったん手放して、次に入ってくるよい服のためにスペースを空けておいてあげたほうが自分のためになります。
5-1-2.電車に乗れない・知人に会えない服
着たときに自信を持てない服は手放してしまいましょう。これらの服がなくなることによって、服選びのスピードが格段にアップします。どれを着ても自信を持てる服しか入っていないクローゼットを目指しましょう。
5-2.本を捨てる基準
本を捨てる基準は以下のとおりです。
5-2-1.読んでいない本・読みかけの本
資格の本や勉強の本をはじめ、今まで読み返したことがない本を再び読む可能性はほぼ0%です。必要になったらまた買うくらいの気持ちでいいでしょう。
5-2-2.読み終わった本
読み終わった本は、読み返す習慣がない限りは処分対象です。読んだ記録・履歴として保管したい場合は、写真や読書ノートをおすすめします。もちろん、本そのものを宝物として取っておくのはOKです。
5-2-3.雑誌類
雑誌は生ものなので、古いものは順次捨てていきましょう。「気に入ったページをスクラップに……」などと考えると片付け作業にストップがかかってしまいます。もちろん、定期的に読み返しているものや愛読書などは、堂々と保管してOKです。
5-3.書類を捨てる基準
書類を捨てる基準は以下のとおりです。
5-3-1.家電関係のもの
保証書や取扱説明書など、家電関係の書類は捨てられる場合がほとんどです。期限を過ぎた保証書は遠慮なく捨てましょう。また、取扱説明書は、最近はネットでも見られるため、紙で取っておく必要はないと言えます(家庭にもよる)。
5-3-2.人に見られたくないもの
日記や自筆のものなど、人に見られたくない書類は、シュレッダーにかけるか、生ゴミなどと混ぜて処分しましょう。家の中にこれらのものがなくなると気持ち的にもスッキリします。もし、保存する必要がある場合は、写真を撮ったりスキャンしたりして、パスワードをかけて電子データで保管しておきましょう。
5-4.ほか・全般
そのほかのものや、考え方などについてご説明します。
5-4-1.人からもらったもの
使っていたり気に入っていたりすれば別ですが「何何さんからもらったから……」という理由だけで取ってあるものは手放しましょう。プレゼントをくれた人も、困ってほしくて渡したわけではありません。
5-4-2.持っていてテンションが下がるもの
視界に入るたびに気持ちがモヤッとするもの・邪魔になってイライラするものは手放してよいでしょう。つまり、自分の意志で取っておきたい、と思ったもの以外はすべて処分対象候補となります。
5-4-3.ものに対してお礼を言うと手放しやすくなる
どうしても捨てられない・悩んでしまうものは、声に出して「ありがとうございました」「おつかれさまでした」と言うと手放しやすくなります。怪しいと思われるかもしれませんが、意外に効果があるので、ぜひ試してみてください。また、明るい声と笑顔で言うことによって、明るい声が耳に入り、口角(表情筋)が上がるので、脳が「片付け=楽しい」という認識へ自動的にシフトしていきます。ただし、「すみません」や「ごめんなさい」は罪悪感がたまっていき、片付けの達成感がしぼんでしまうので注意しましょう。
6.それでも片付けられない場合は?
ここまで読んでみても、どうしても片付けのやる気がでない・自分だけでは片付けられる気がしないという方のための対策についてご紹介します。
6-1.片付けのやる気スイッチ
片付けは簡単なことから始めるとよいでしょう。考える前に手を動かすことで、あとからやる気がわいてくるものです(作業興奮)。片付けを始めるためには、やる気スイッチ≒作業興奮を操るのがポイントです。そのためのいくつかのヒントをご紹介します。(一般的にとりかかりやすい順)
- 片付けノートを読み返す
- オシャレな部屋の写真を見る
- 窓を開けて換気をする
- 食器を洗う
- 掃除機をかける
- 目についたものを10個片付ける(ティッシュをゴミ箱に入れる=1個でカウントしてOK)
- 床のものをすべてテーブルなどに上げる
- タイマーをかけて15分だけ片付ける(1分でもOK)
- ゴミ捨てに行く
その日のテンションや状況によって、とりかかりやすいものをチョイスしましょう。
6-2.締め切りを作る
1か月に友人を呼ぶ予定を作るなど、強制的に片付ける理由を作るのもおすすめです。ただし、期限に追われるあまり、適当な片付けをしては意味がないので、余裕をみて予定を組みましょう。
6-3.プロに依頼する
ゴミ屋敷状態になってしまった家や、いわゆる汚部屋の片付けは、思いきってプロに相談するという手もあります。ゴミの処分や搬出などをすべてお任せできるため、楽に短時間で済ませることが可能です。一気に家の中にあるものの量が減るため、片付けの威力を体感できるでしょう。また、「お金を払ってまで片付けてもらった」という思いから、きれいな部屋をキープしやすくなります。