ダニを退治するには? 正しいダニ対策と予防方法をご紹介
3.ダニの予防方法
ダニは、どの家庭にも存在するものです。しかし、環境の影響を受け、大量発生しないように対策を講じることが大切なポイントになります。ダニの予防方法を覚えておきましょう。
3-1.環境の見直し
布団を干す機会がない方は、ダニの繁殖リスクが上昇します。天日干しは、布団にこもった湿気を逃がし、日光の熱でダニが棲(す)みにくい環境にすることができる方法です。手間だと感じてもダニの予防策として大変有効な手段で、定期的に布団を干す習慣を持つようにしてください。
また、ダニは熱と乾燥に弱いため、乾燥機で布団を乾かす方法もおすすめです。コインランドリーなら高温で布団の乾燥ができ、大きめの布団にも対応できるメリットがあります。枕などもダニが繁殖しやすいため、天日干しを実践してください。また、室内の換気も重要なポイントです。窓を2箇所以上開放し、通気の維持を心がけ、湿気が室内にこもらないようにしましょう。
3-2.グッズの活用
既述したダニ取りシートは、既存のダニを駆除する効果があるとともに、ダニを予防する対策として有効です。ダニがいなくなったと感じても、継続して使うようにしましょう。ハーブを使用したダニ駆除スプレーも市販されています。ハーブなので人体に優しく、寝具に直接吹きつけても問題ありません。ダニの予防方法の1つとして、スプレーの使用も視野に入れましょう。
3-3.食品は冷蔵庫で保存する
基本的に、ダニは床から食品へ移動します。そのため、こまめに床を掃除し、ダニが発生しない環境を作るのも大切です。とはいえ、なるべく床にはものを置かないようにし、食品の冷蔵庫保管を行いましょう。調味料などを含む開封済みの食品は、ダニが発生しやすいので注意してください。
室内で食品の保管をする場合は、定期的に保管場所の扉を開放し、通気を維持するように心がけ、湿気を逃がすことも大切です。エアコンの除湿モードなどを利用し、ダニが発生しにくい湿度50%以下の環境を維持しましょう。
4.ダニの退治や予防でよくある質問
ダニ退治やダニ予防に関する疑問を集めました。ダニによる被害に悩んでいる方は、ぜひご一読ください。
Q.ダニ駆除をしたら、ダニを根絶できるのか?
A.いいえ、ダニの根絶は難しいでしょう。しかし、ダニ駆除とダニ予防を同時に行うことで、繁殖を食い止めることは十分できます。ダニの数が減れば、発疹(ほっしん)やアレルギー症状の緩和につながるでしょう。
Q.室内の湿度をどのくらいまで下げると、ダニの活動を抑えることができるのか?
A.湿度50%以下になるように意識してください。寝起きは、ベッドや布団の湿気が高くなっているため、布団の通気維持を心がけましょう。
Q.布団の天日干しをしたら、必ずダニは死滅するもの?
A.天日干しをするときの条件によります。布団の表面温度が50℃以上になることと、1時間以上日光にあてることです。しかし、日照条件がよくても、50℃に達することは難しいため、天日干しは湿気を逃がすという意味合いが強いと捉えておきましょう。高温乾燥を行いたい場合は、コインランドリーを活用してください。
Q.掃除機を使えば、布団の中で生きているダニも捕獲できるのか?
A.掃除機では、布団の中に潜んでいるダニの捕獲はできません。しかし、表面にいるダニの死骸やフンを取り除くことができます。ダニの死骸やフンもアレルゲンとなるため、こまめに取り除きましょう。
Q.布団や畳以外に、ダニが繁殖しやすい場所はどこ?
A.ソファー・クッション・ぬいぐるみなど、ダニが入り込みやすい繊維を使った製品は注意が必要です。ソファーはこまめに掃除をし、防ダニ加工を施したカバーをかけて定期的に洗うなどの方法も取り入れましょう。クッションやぬいぐるみも、高温乾燥ができるものなら実践してください。
まとめ
ダニはどの家庭にもいるものです。高温多湿の環境や、汚れやホコリなどが蓄積した状態だと、ダニが大量繁殖するきっかけを与えてしまいます。ダニを退治するためには、環境の見直しが重要です。布団などは高温乾燥できるコインランドリーを活用しましょう。掃除機とスチームアイロンを使った駆除方法もおすすめです。ダニは、増える前に予防することが大切なポイントになります。ダニによるアレルギー症状などが出る前に、きちんと対策を整えましょう。