家具の地震対策方法を解説! グッズの種類や使い方を紹介

1.家具の地震対策の必要性

私たちは、家の中で家具に囲まれて暮らしています。人の背丈より高く重い家具もたくさんあるでしょう。大きな地震が起こると、家具が転倒することは珍しくありません。重い家具の下敷きになれば、大けがをしたり命を失ったりすることもあります。

また、家具に収納されている本や食器など重いものが人に向かって飛んでくることもあるでしょう。さらに、大きな家具が通路をふさぎ、避難できなくなることもあります。つまり、家具の地震対策をしておかないと大きな地震が起きたとき、家具によって命を失うこともあるのです。

2.家具の地震対策の方法

この項では、家具の地震対策の方法や注意点を紹介します。

2-1.地震対策の種類

家具の地震対策の種類には、以下のようなものがあります。

  1. 家具の転倒防止
  2. 家具に収納されているものの飛び出し防止
  3. 家具のガラスの飛散防止

家具の転倒防止は、タンスや本棚、冷蔵庫など人の背丈より高い家具が対象です。2は重いものを収納している家具に行うと、より安心でしょう。

2-2.家具の転倒防止対策グッズ

家具の転倒防止対策には、グッズを使うのが簡単で効果的です。転倒防止対策グッズには、以下のようなものがあります。

2-2-1.L字金具

L字の家具を用いて、壁と家具を固定します。いろいろな家具に使うことができますが、壁と家具に穴が開くので、賃貸では使えないこともあるでしょう。また、壁の中に柱がないと激しい揺れに壁が耐えきれず、壊れてしまう可能性があるので注意が必要です。

2-2-2.ベルトやチェーン

壁や柱と家具をベルトやチェーンで固定する方法です。L字金具に比べると強度は低いが、天井の柱に固定することもできます。

2-2-3.つっぱり棒

天井と家具の間に太い棒を取りつけることにより、家具を固定する方法です。壁や天井に傷をつけないので賃貸でも使える一方、家具と天井までの距離が長いと、効果が出ません。また、天井の素材が弱いと地震が来たときに天井が破損し、家具が倒れることもあります。家具と天井の距離が短いほど効果の高い方法です。

2-2-4.ジェルやストッパー

家具の下に粘着性のあるジェルやストッパーを置くことで、家具を固定して転倒を防止することができます。しかし、L字金具で固定するより、揺れに対する耐性は低いでしょう。そのため、軽い家具や背の低い家具に使用するほか、L字金具やつっぱり棒と組み合わせて使うのがおすすめです。

2-3.転倒防止対策グッズを使う際の注意点

転倒防磁対策グッズは、正しく使わないと効果がありません。天井や床の強度を事前に確かめることも大切です。また、1つでは効果が薄くても、つっぱり棒と転倒防止ジェルなどを組み合わせると効果的になるものもあります。

2-4.家具の飛び出し防止策

家具に収納されている中身の飛び出し防止策には、耐震ラッチやロックなどを家具に取りつけるのが効果的です。特に、食器棚や本棚に収納されている物は、重いものも多く、飛び出たものがぶつかったり、下敷きになったりすれば大けがをすることがあるでしょう。ワンタッチで開けられるグッズを選べば、ものの取りだしもスムーズにできます。また、重いものはできるだけ家具の下の方に収納するようにすると安全です。

2-5.ガラスの飛散防止方法

ガラス戸が入っている食器棚や本棚には、ガラスの飛散防止シートを貼っておきましょう。これを貼っておけば、ガラスの飛び散りを防げます。