乾電池の処分方法を知りたい? 安全でエコな捨て方を教えます!
3.乾電池を処分するときの注意点
乾電池を処分するときの注意点を詳しく解説します。
3-1.使いきってから捨てる
乾電池は、完全に使いきってから捨てるようにしましょう。乾電池の残量は、市販の電池チェッカーでチェックできます。残量が残ったまま処分すると、何らかの原因でショートすることがあるので危険です。処分するときは、残量をゼロにし安全を確認してからにしてください。
3-2.発火しないようにする
使用済みの乾電池は、条件によって発火の危険性があります。発火リスクをなくすためにも、以下のポイントに注意してください。
- 金属類と一緒に処分しない
- 両端をビニールテープなどで保護して絶縁する
- 水にぬれないようにする
3-3.液もれに注意する
乾電池は、液もれに注意する必要があります。万が一液もれを発見したときは、直接触れないようにしてください。ヤケドや皮膚のただれ・痛みなどの原因になります。乾電池には電解液が入っていますが、強酸性であり劇物だからです。まずは、厚いゴム手袋などをしてから取り扱いましょう。
3-4.改造や分解をしない
電池を改造したり分解したりしないでください。電池の内部には、強酸性の電解液が含まれていて、ケガやヤケドの恐れがあります。また、思わぬ爆発や発火を引き起こす可能性があるので絶対にやめましょう。
4.乾電池の処分に関するよくある質問
最後に、乾電池の処分に関するよくある質問に回答します。それぞれ役立つので参考にしてください。
Q.大量の乾電池を処分するときのよい方法は?
A.コンテナいっぱいなど、大量の乾電池を1回で処分したいのなら、不用品回収業者に相談してみるといいでしょう。自分で運ぶ手間がかからず、楽に処分できます。まずは、大体の量と内容を伝え、見積もりを依頼してください。業者からの見積もりを確認し、回収費用などに問題がなければ正式に契約して処分してもらいましょう。
Q.まだ新しい充電式電池は買取してもらえる?
A.条件によっては、リサイクルショップや不用品回収業者で買取してもらえることがあります。たとえば、以下の条件を満たしている充電式電池は買取してもらえる可能性が高いでしょう。
- 製造年月日が新しい
- 使用感が少ない
- 充電機能に不具合がない
- 外観に目立つ汚れや傷がない
- 人気ブランド・メーカー品
- ケーブル類や外箱・説明書などがそろっている
なお、実際の買取価格を知りたい場合は、業者の査定を受けることをおすすめします。
Q.自治体などで回収した充電式電池はどうなる?
A.充電式電池は回収・分解された後、素材ごとにリサイクルもしくは適切に廃棄されます。充電式電池には、リサイクル価値の高いレアメタルなどが含まれているため、きちんとリサイクルすることで資源の枯渇を防ぐことが可能です。また、有害物質の適切な廃棄より、土壌汚染を防ぐこともできます。
Q.未使用の古い乾電池の処分方法は?
A.使用済みのものと同様、ビニールテープで+極と-極を絶縁し、処分してください。使用期限が切れているものは、無理に使うと使用機器が故障する・発火や液もれを起こすなどの原因になるので注意しましょう。
Q.乾電池を処分しないでいるとどんなリスクがある?
A.たとえば、乳幼児がいる家庭では誤飲のリスクがあります。特に、ボタン電池は小さく、乳幼児が誤飲してしまいやすいので注意しましょう。ボタン電池を誤飲した場合、内臓破損の恐れがあり命にかかわるため、手術で取り除く必要があります。また、ボタン電池以外でも液もれや破裂によるケガやヤケドなどの原因にもなるので、放置せずに処分してください。
まとめ
今回は、乾電池の処分について詳しく解説しました。使用済みの乾電池はゴミとして廃棄できます。充電式電池は、自治体や販売店の回収ボックスを利用してリサイクルに回してください。充電式電池には、レアメタルなどのリサイクル価値のある資源が含まれています。なお、いずれの場合でも、処分するときは必ずビニールテープなどで絶縁処理をしてからにしましょう。この記事を参考に、乾電池の処分を正しく行ってください。