キッチンの換気扇をキレイに掃除しよう! 掃除方法とポイントを解説

3.キッチンの換気扇の汚れ~予防方法は?〜

キッチンの換気扇をキレイにした後は、極力、汚れが付着しないように予防策を立てることが大切です。自分で簡単にできる予防法を紹介します。

3-1.毎日できる手入れ方法は?

年に1回の大掃除とあわせて、こまめな掃除と手入れを心がけていきましょう。毎日してほしいのは、使用後にレンジフードの表面を軽く水拭きすることです。セスキ炭酸ソーダスプレーをキッチンに用意しておけば、サッと拭くことができます。

フィルターやプロペラなど部品の多い換気扇も、ぞうきんやマイクロファイバータオル等でサッと水拭きするだけでOKです。なかなか落ちない汚れがある場合は、セスキ炭酸ソーダスプレーのほかに、台所用中性洗剤を少量ぞうきんにつけて拭き取ってください。付着して1週間程度の汚れなら、洗剤で落とすことができるでしょう。

3-2.予防におすすめのグッズを紹介

日ごろの手入れとあわせて、便利グッズを活用するのも予防のポイントです。たとえば、使い捨てタイプの換気扇フィルターを使うと、汚れが予防できます。内部のファンも汚れにくくなり、外づけフィルターが汚れてきたら新しいものに取り換えるだけという簡単な方法です。定期的に取り替えなければ、換気機能が落ち、火災を引き起こす原因になるので注意してくださいね。ほかにも、汚れ防止剤を塗りコーティングするのも、予防におすすめの方法です。

3-3.無理に換気扇を分解するのはNG

換気扇の種類によっては、自分たちで分解するのが困難なタイプがあります。無理に自分で分解しようとすれば、故障の原因につながるので注意が必要です。分からない場合はメーカーに問い合わせるか、プロの清掃業者へ依頼したほうが良いでしょう。また、しつこい汚れの除去は強力な洗剤が必要となります。肌が弱い方は荒れるおそれがあるため、その場合も無理をせず業者へ依頼してくださいね。

4.キッチンの換気扇の汚れに関してよくある質問

キッチンの換気扇の汚れに関してよくある質問を6つピックアップしてみました。

Q.換気扇の掃除にベストな時期は?
A.本格的な換気扇の掃除は、夏に行うのがベストです。換気扇の大掃除は年末に行うことが多いですが、冬場は気温が低下しているので油が落としにくくなります。逆に、気温の高い夏は油汚れがゆるみ、やわらかくなるのでこすり落としやすくなるのです。

Q.セスキ炭酸ソーダを使用する際の注意点は?
A.セスキ炭酸ソーダは、アルカリ性が強く水に溶けやすい特徴があります。重曹よりもアルカリ性が強く、肌が弱い方は肌荒れする可能性があるので注意してください。換気扇の掃除に使用する場合は、ゴム手袋など肌をきちんと保護してから使いましょう。もし、ついてしまったときはすぐに水で洗い流してくださいね。

Q.掃除に取りかかる前の注意点は?
A.換気扇の掃除を行う前に、電源を切りプラグを抜いておきましょう。電源プラグがついたまま掃除をすると、誤ってスイッチを入れてしまいケガをするおそれがあります。また、掃除の際に、洗剤や油汚れがキッチンに垂れないよう、新聞紙を敷き養生しましょう。高い位置で作業することになるため、安全な足場も確保してくださいね。

Q.汚れ防止剤は、どんなものを使用すれば良いのか?
A.ホームセンターや薬局などで販売されている、油汚れ専用の汚れ防止剤がおすすめです。できれば、キッチンの油汚れをはじく作用のあるタイプを選びましょう。ほかにも、衣類用柔軟剤やリンスなどでも油汚れを防ぐ効果が期待できます。原液をぞうきんにまんべんなく塗りつけ、サッと拭くだけでOKです。食品への影響が気になる方は、3倍程度に希釈すると良いでしょう。

Q.重曹とセスキ炭酸ソーダの違いが知りたい
A.重曹とセスキ炭酸ソーダは同じアルカリ性を持っていますが、汚れにあわせて使いわけるのがポイントです。たとえば、セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすく油を分解する力に長けているため、キッチンの油汚れなど拭き掃除に向いています。
一方、重曹はセスキ炭酸ソーダよりも油を分解する力は劣りますが、こすり洗いに長けている点が特徴です。コゲついた鍋やフライパンに水を張り、重曹を小さじ2を入れ沸騰させます。数時間放置するとコゲが浮き上がってくるので、水を捨ててから再度重曹を振りかけタワシなどでこすってください。すると、こびりついたコゲがみるみる落ちていきます。

Q.重曹を使用した掃除方法は?
A.100mlの水に対し重曹小さじ1杯程度を入れて混ぜるだけで「重曹水」ができあがります。その重曹水を沸騰させた後、気になる油汚れの部分に吹きかけてください。そして、キッチンペーパー等で軽くこすり落とせばキレイになります。重曹水をそのまま使うよりも沸騰させたほうが、弱アルカリ性の性質から強いアルカリ性となり、油汚れが落としやすくなるでしょう。

まとめ

キッチン・台所は毎日使う場所なので、すぐに油などで換気扇がひどく汚れてしまいます。定期的に掃除するのはもちろんのこと、汚れが目立ち始めたらすぐに掃除しキレイにしましょう。早めの掃除を心がければ、油汚れも簡単に落とすことができます。もし、頑固な汚れがついている場合は、油汚れを分解するセスキ炭酸ソーダを溶かしたお湯の中につけ置きし、汚れを浮かせてください。常にキレイな状態を保ち続けるためには、日々の心がけが必要です。また、こまめに掃除しておくと、大掃除が楽になりますよ。