【必見!】床下の掃除方法は? 自分で行うポイントと業者へ依頼する方法を紹介
1.床下掃除が必要な理由は?
なぜ床下掃除が必要なのか、その理由についてさらに掘り下げて説明します。また、汚れやすい箇所や気をつけておきたい害虫についてもチェックしておきましょう。
1-1.床下が汚れる原因は?
真っ暗で何も見えない床下は、1度も掃除したことがないという方が多いと思います。基礎部分となる床下には、床下換気口が設置されており、床下の湿気を排出する仕組みが一般的です。しかし、湿気をすべて排出できるというわけではなく、梅雨の時期や雨の日が続くと湿気がこもり、木材の腐朽やシロアリの被害を受けやすい傾向があります。
また、木材の劣化によって木くずが溜(た)まったり、水漏れが起きたりすることもあるのです。
1-2.汚れやすい箇所は?
床下が汚れやすいのは、床下換気口が設置されている付近です。そこから害虫や雨水が入り込み、木材を腐朽させてしまいます。
また、湿気が溜まりやすい風通しの悪い箇所も要チェックです。隣家が隣接している側や、北側の床下は湿気が溜まりやすいので汚れが目立つでしょう。特に、湿気と暗い場所を好むシロアリの被害に遭いやすい傾向があります。
1-3.シロアリに要注意
主に、気をつけておきたい害虫は「シロアリ」です。床下被害といえばシロアリで、5軒中1軒にはシロアリがすでに潜んでいるといわれています。
基本的に、シロアリは土の中で生活し、日射しに当たると死んでしまう弱い生き物です。しかし、巣を作り始めると、どんどん木材を食べ、床下の基礎を壊してしまいます。ほかにも、クロアリ・ハエ・ゴキブリ・ムカデなど、気をつけておきたい害虫はさまざまです。
1-4.床がきしんだら掃除のタイミング
床がきしむ・たわみを感じる・シロアリを見たというケースは、床下掃除をなるべく早めに行ったほうがいいでしょう。床のきしみやたわみは、床下がもろくなっている証拠です。また、木造住宅の場合、築10年を目安にいろいろな場所で不具合が発生しやすくなります。床下は気づかなければ掃除しない場所なので、築年数を見て定期的にチェックすべきです。
2.床下掃除を自分で行う方法
自分で行うには限界がありますが、できることがいくつかあります。
2-1.床下汚れのチェック方法
まずは、床下の汚れ具合や状態を確認する必要があります。ただし、床下に無理に入ろうとすると危険なので、床下排気口や通気口・点検口などから見える範囲でチェックしましょう。点検のポイントは以下のとおりです。
- 基礎の内部まで届くようなヒビ割れが起きていないか
- ホコリや木くずが溜まっていないか
- 木材が腐朽していないか
- シロアリの被害を受けたときに見られる土で作られた筋のようなものがあるか
懐中電灯を使用し、点検口・通気口から床下をチェックしてください。気になるところがあれば、業者へ点検を依頼する際に伝えるといいでしょう。
2-2.自分でできるのか?
費用を抑えるために、自分で床下にもぐり掃除をするのはおすすめしません。なぜなら、床下は暗く狭いところなので、作業しにくく、懐中電灯で照らしながら、隅から隅まで掃除するのは困難で危険だからです。どうしても自分で掃除する場合は、その点を踏まえてから行いましょう。あくまで無理は禁物です。
2-3.用意するもの
床下の掃除に必要なものは、ホウキ・チリトリ・懐中電灯・古い布などです。木材にカビが繁殖している場合、自分でカビを除去するのは難しいので無理に対処しないようにしてください。床下に溜まっているホコリやゴミなどを除去するための道具さえ用意すればOKです。
2-4.入れるところだけ掃除する
床下掃除を自分で行う場合、あくまで「入れるところだけ」にしてください。奥まで無理に入ってしまうと、最悪の場合、抜け出せない可能性があるからです。点検口や換気口からホウキを使ってホコリを除去したり、目に見える範囲をチェックしたりと、自分ができる範囲だけを掃除しましょう。無理は禁物です。
2-5.ルンバを使う場合は要注意
ルンバなどロボット掃除機を床下に放ち掃除する方がいますが、逆に壊れてしまうおそれがあるので注意してください。そもそも、ルンバは床下を掃除するために作られたものではありません。基本的に、室内のフローリングを掃除するロボットなので、でこぼこしている床下は移動しにくく、配管に乗り上げる可能性があります。
水道栓やボイラーに引っかかり、火事など事故を起こすおそれもあるのです。また、砂や土ホコリが中に入り込み故障するおそれもあるので注意してくださいね。
2-6.害虫に遭遇する危険も
床下にはゴキブリ・ムカデ・シロアリ・クモなど、さまざまな害虫が潜んでいます。掃除の最中に、これらの害虫と遭遇し、駆除しなければならなくなるでしょう。特に、ムカデは毒を持っているので、噛まれてしまうと激痛・腫れ・アナフィラキシーショック(アレルギー反応の1つ)を起こすおそれがあります。あまく見ていると非常に危険なので、床下掃除はプロに任せるのが1番なのです。