【必見!】床下の掃除方法は? 自分で行うポイントと業者へ依頼する方法を紹介
3.床下掃除をプロに依頼する方法
では、床下掃除をプロに依頼する方法とポイントを解説します。
3-1.自分で対処できないときはプロへ依頼する
床下が狭く体が入らない・シロアリの被害が出ている・カビが木材を腐朽している・羽アリを見た場合は、なるべく早めにプロへ依頼したほうがいいでしょう。
特に、カビやシロアリによる木材の腐朽は家全体の耐久性に影響します。羽アリはシロアリが卵を産み、その卵が羽化した状態なので、その姿を見たときには深刻な状態になっていると思ってください。かなりの広範囲で基礎部分がもろくなっている可能性があるため、大がかりな工事が必要でしょう。
3-2.掃除の流れは?
床下の状態をチェックした上で、適切な方法で掃除していきます。床下に余裕がある場合は、コードレス掃除機などを使って溜まったホコリを除去することになるでしょう。カビが発生している箇所は、カビ菌を除去する成分が含まれている専用の液体を噴射していきます。
シロアリの被害に遭った場合は、シロアリを駆除するための薬剤を木材の中に注入したり、腐朽した木材を撤去したり、ほかの作業よりも大がかりになりがちです。腐朽した木材はそのままにしておくわけにもいかないため、新しい木材へ交換するためのリフォーム作業が必要となります。具体的な掃除方法と流れに関しては、業者と確認し合ってください。
3-3.費用はいくらぐらいか?
業者へ依頼する際に気になるのが「費用」ですよね。自分で掃除を行うよりも費用は高めですが、専用機器や液体を使用するので効果が期待できます。
また、費用は床下の広さや状態によって異なるため、見積書を細部まで確認してください。基本的に、泥や砂の撤去を行い、高圧洗浄でキレイに洗浄し、除菌・消臭・消毒を行います。目安の費用は、数万円~10万円以内です。ただし、木材が腐朽している場合はリフォームが必要になるため、10万円以上かかる可能性があります。一般的に、坪単位で床下掃除の費用が決まるでしょう。
3-4.業者選びのポイントは?
「高いお金を支払ったのに、床下掃除がきちんとされていなかった」「さらにカビやシロアリ被害が悪化した」など、悪徳業者との間でトラブルが起きています。床下清掃は決して安くないので、慎重に優良業者を見極めることが大切です。業者を選ぶ際は、以下のポイントに注目するといいでしょう。
- 作業前に、床下点検を行っているか
- 無料見積もり・無料相談を行っているか
- 床下清掃の実績・経験があるか
- 丁寧かつスピーディーな対応か
- 話を真剣に聞いてくれるか
- 料金設定が明確になっているか
- どんな質問でも丁寧に答えてくれるか
上記のポイントを踏まえて、複数の業者を比較しましょう。ただし、「床下を点検させてください」「今すぐ床下湿気対策をしたほうがいい!」など、急に訪問し対処を急がせる業者には注意が必要です。実績のある業者は直接訪問したり、勧誘したりすることがほとんどありません。勧誘してくる業者は悪徳業者の可能性が高く、高額な料金を請求しきちんと対処してくれない傾向があります。
4.床下掃除に関してよくある質問
床下掃除に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。
Q.害虫を放置するとどうなるのか?
A.前述したとおり、どんどん木材の腐朽がすすみ、家全体の耐久性が低下します。ただ、それだけではありません。害虫の死がいを放置しておくと、それを食べに別の害虫がやってくる可能性があるのです。また、見落としたカビ・害虫は時間の経過とともに増殖し、範囲を広げては床上に被害をもたらすおそれがあるので、早めに対処しなければなりません。
Q.適切な床下の環境条件とは?
A.床下は湿気が溜まりやすい場所なので、日ごろから乾燥状態を保つようにすることが大切です。床下換気がしやすくなるよう、換気口のまわりに何も置かないでください。植物やものを置いてしまうと、換気口から湿気が排出できません。また、基礎の汚れを見つけたときには、乾燥時にブラシなどで落としてください。常にキレイな状態にしておくことで、床下の被害を防ぐことができます。
Q.自分でできるシロアリ対策は?
A.家の周辺に、木材やダンボールを置いたままにしていないでしょうか。シロアリは湿気が溜まりやすい木材やダンボールを好み、そこに巣を作る傾向があります。そのため、1番のシロアリ対策は家の周辺に何も置かないことです。どうしても木材を置く場合は、ブルーシートを敷いた上に置きましょう。また、最近ではシロアリ対策の意識も浸透していて、被害が出る前に「防蟻処理」を依頼する家庭が増えてきました。床面積1㎡あたり2,500円~ほどかかりますが、予防もシロアリ対策の大切なポイントとなります。
Q.床下のカビを見極めるポイントは?
A.暗く狭い床下は、カビが見つかりにくい傾向があります。しかし、カビはキッチンなど水まわりの床下や、湿気の多い夏場に発生することが多く、以下のようなことが起こる可能性が高めです。
- 部屋がカビ臭くなる
- 床がきしむ
- 畳や布団が湿っぽくなる
以上の症状が起きたときは、床下のカビが原因になっている可能性があります。「ひどくないから大丈夫」と思わずに、すぐ対応しましょう。ひどくなる前に処理すれば費用も抑えることができますよ。
Q.床下の湿気対策にはどんな方法があるの?
A.自分でできる湿気対策として、「床下換気扇」を活用する方法があります。床下換気扇を設置することで、溜まった湿気を強制的に外へ排出することが可能です。基礎や通気口の形状・方角などをきちんと把握し、空気のよどみがなくなる場所に設置するといいでしょう。
また、「床下防湿シート」を床下に敷設するのも方法の1つです。床下防湿シートは土から上がってくる湿気を根本的に解決できます。ただし、床下全面に施工する必要があり、建築物の面積によっては割高になる可能性があるので要注意です。業者へ依頼する場合は、見積書を細部まで確認しましょう。
まとめ
床下は暗く湿気が溜まりやすいため、カビの温床となり、シロアリやクロアリ・ムカデなどさまざまな害虫が発生する場所でもあります。カビや汚れなどを放置すると、木材が腐朽し建築物の耐久性に大きく影響することになるので注意が必要です。まずは、通気口や排気口から床下をチェックしてみてください。そこで異変を見つけたら、できるだけ早めに業者へ点検を依頼しましょう。体が入る場所なら自分で掃除することもできますが、リスクを伴います。安全かつ徹底的に掃除するには、業者へ依頼するのが1番なのです。