古書は買取に出せる? 古本を高く売るコツや買取方法を詳しくご紹介
1.古書の買取について
古書にはどのような種類があるのか、中古需要などについて見ていきましょう。
1-1.古書について
古書には、和本・歴史書・浮世絵・美術書などがあり、専門書として位置づけられています。古書の中には、初版本など希少価値がある本もあり、高値で売買されるケースもあるのです。絶版となっているものは一般の書店では購入できません。そのため、専門書をはじめとする古書のニーズは高まっています。
1-2.古書の買取需要
専門書は新刊だと高額なものが多いのに加え、古いものはなかなか手に入れることができないため、中古書店を巡って探す方もいます。専門書は古書の中でも特に需要が高いので、買取も積極的に行われているのが特徴です。初版の和本は希少価値が高く、大変人気があります。
1-3.買取できるもの・買取できないもの
買取できる古書は、傷・汚れ・破れなどがない、比較的状態のいいものです。古書は経年劣化が起こり、変色や色あせなどが発生する場合があります。シミや劣化がひどく、状態が悪いものは買取対象外となるか、買取価格が大きく下がる場合があるでしょう。大学の教科書も中古需要があり、買取可能なものもあります。
2.古書の買取方法
古書を高く売るポイントや買取方法などを解説します。
2-1.買取時期
古書を売るときは、本の売却を考える人が多い時期を避けるようにしましょう。引っ越しシーズンの春先・お盆・年末年始は、家を整理して本を処分する方が増えます。買取する古書の種類が重なると、買取価格が下がるものです。閑散期を狙い、買取に出すようにしましょう。
2-2.高額査定の商品・高く売るポイント
高額査定になる商品は、歴史的・美術的・骨董(こっとう)価値があるものなどです。社会情勢や流行により、再注目される分野があります。話題性が高まっているときは、買取金額が上がる傾向があるでしょう。古書にはホコリや汚れが付着するため、なるべくきれいな状態にしておくことが大切です。
査定時の印象がよくなれば、経年劣化による色あせがあっても価値を認めてもらえ、高額査定になる場合があります。購入時に付録などがあった場合は、古書に添えると査定額がアップする可能性が高まるでしょう。
2-3.買取価格相場
古書の買取価格は、ジャンルや需要によって左右されるのに加え、古書の状態でも変わってきます。安いものだと数十円前後、高いものだと数千円で買取となるものです。専門書の場合、一般的なリサイクルショップより、専門店での買取を利用したほうがいいでしょう。専門店には古書の知識が豊富なスタッフが常駐しています。そのため、古書の価値を判断しやすく、買取価格が上がる可能性が高いのです。
2-4.買取方法
古書の買取は、リサイクルショップ・古書専門店・古本買取ショップなどで行っています。主な買取方法を見ていきましょう。自分で売却する方法も併せてご紹介します。
2-4-1.持ち込み
持ち込みは、店舗に買取を希望する古書を持参して査定を受ける方法です。対面で買取交渉ができるため、安心感を抱くことができます。しかし、古書は数が多いと重量が増し、運搬の手間や労力が大きくなるものです。運搬手段が確保できない場合は、ほかの方法を検討しましょう。
2-4-2.宅配
宅配は、売りたい古書をダンボールにこん包し、業者に発送して査定を受ける方法です。発送時は宅配業者の集荷を利用できるため、運搬の手間はさほど感じずに済むでしょう。ただし、古書の重さに耐えられるように、ダンボールの補強をするなど、こん包には工夫が必要です。業者によっては、発送費用は利用者負担となる場合があります。利用前に料金体系をチェックしましょう。
2-4-3.出張
出張は、業者が自宅まで訪問し、古書の買取を行う方法です。訪問時は、出張費用がかかる場合があります。とはいえ、運搬や発送の手間がなく、数が多くても手軽に古書の買取が利用できる方法です。ただし、古書専門店の場合、出張対応していないケースもあります。事前に出張対応が可能かどうか確認してください。
2-4-4.ネットオークションやフリマサイト
自分で売却する方法には、ネットオークションやフリマサイトがあります。サイトは事前に利用者登録が必要です。出品にあたり、古書の画像と紹介文をアップロードしなければなりません。古書の概要・出版年月日・劣化箇所などを分かりやすく掲載するのがポイントです。
ネットオークションやフリマサイトは、誰でも気軽に出品できるメリットがあります。しかし、出品してすぐ購入者が現れるわけではないため、売却まで時間がかかる場合もあるでしょう。
また、個人売買は何かとトラブルが起こります。入金されない・連絡が取れない・発送した古書が届かないなど、トラブルが起こることを踏まえて出品するようにしましょう。