布団のカビ対策はどうすべきか? カビ除去・予防法などを詳しく解説
1.布団にカビが生えてしまう理由
カビは、なぜ布団に発生するのでしょうか? カビが生える理由を考えていきましょう。
1-1.湿気
人は寝ている間に、コップ1杯分の汗をかきます。そのため、布団に湿気がこもり、カビの原因になるのです。汗だけでなく、体温と床面の温度差による結露・気化熱などでも、湿気がこもることがあります。
1-2.布団を敷きっぱなしにしている
布団を敷きっぱなしにしている場合は、カビが生えやすいので注意してください。1-1でご紹介したとおり、湿気はカビの原因となります。こまめに布団を干し、こもった湿気を逃がしましょう。
1-3.寝室に水分があるものを置いている
カビは、室内の湿度が上昇に伴って発生する場合があります。観葉植物や加湿器など、寝室に水分があるものを置いている場合、カビの発生率が高まるのです。室内の換気も忘れずに行い、湿気がこもるのを防ぎましょう。
2.布団にカビが生えやすくなる条件
どのような条件がそろうと、布団にカビが生えやすくなるのでしょうか?
2-1.湿度が60%より高い場合
湿度が60%より高くなると、カビが繁殖するといわれています。近年は、気密性が高い住宅が増えており、湿度がこもりやすくなっているため、カビ対策を整えることが大切です。
2-2.掃除をしていない
ホコリ・ゴミ・髪の毛などは、カビの栄養源となります。こまめな掃除をしていない場合は、カビが繁殖しやすい環境となるので注意してください。
2-3.室温が高い
湿度調整とともに意識したいのは、室温の上昇です。25℃前後になると、カビが活発に動き出します。室温管理をきちんと行い、温度が上がりすぎないようにしましょう。こたつやホットカーペットを使用している場合も、室温が上がりやすくなります。
3.布団に生えたカビを除去する方法
布団にカビが生えてしまったら、健康被害を防ぐためにも、必ず除去しましょう。カビの除去方法をご紹介します。
3-1.敷き布団
敷き布団は、洗濯できない場合がほとんどです。カビが生えた部分を拭き取り掃除しましょう。大さじ2の重曹に対し、水300mlを加えて混ぜます。スプレーボトルに作ると便利です。カビが生えた部分に吹きつけ、つまむようにカビを取り除きましょう。仕上げに消毒用エタノールをかけ、5分前後放置してから、乾いた布で拭き取ってください。
3-2.布団カバー
布団カバーは、自宅の洗濯機で洗うことができます。酸素系漂白剤を使い、1時間ほど漬(つ)け置き洗いをしましょう。白いものは、塩素系漂白剤を使っても問題ありません。ただし、塩素系漂白剤を使用する際は、換気を行い、手袋やマスクを装着してください。漂白剤成分が残らないよう、洗濯機ですすぎを行ってから干しましょう。
3-3.枕カバー
枕カバーは、布団カバーと同じ手順でカビの除去を行います。色柄ものなら酸素系漂白剤、白いものは塩素系漂白剤です。枕カバーは皮脂や髪の毛が付着しやすいため、布団カバーよりこまめに洗うことをおすすめします。
3-4.カビ除去を行った後はしっかり乾かす
カビ除去をした後は、天日干しをしてしっかり乾かしましょう。敷き布団は湿気が残りやすいため、入念に干してください。布団カバーや枕カバーに湿気が残っていると、カビの繁殖を促すきっかけになります。四隅の乾き具合を確認してから取り込みましょう。