ダイニングチェアの選び方は? デザインや素材別に特徴を詳しく解説

3.ダイニングチェアの素材はさまざま

ダイニングチェアの素材別に、メリットとデメリットを見ていきましょう。

3-1.布

布は温(ぬく)もりがあって柔らかく、座面にクッションが入っているものが多いため、座り心地がいいのが特徴です。カラーバリエーションも豊富で、インテリアコーディネートができる楽しさがあります。ただし、布は汚れに弱く、油などがつくとシミになりやすいのがデメリットです。

3-2.木

木は自然の風合いが豊かで、落ち着いた印象を与えてくれます。清潔感があり、お手入れもしやすいのがメリットです。しかし、木は選べる色が限られてしまいます。また、素材そのものが硬いため、長時間座るのには適していません。

3-3.レザー

レザーは高級感があり、インテリアとしても最適です。清潔感もあるため、ダイニングチェアに適しています。ただし、レザーはこまめなメンテナンスが必要です。合成皮革の場合、レザーよりも耐久性が劣るため、劣化でひび割れや亀裂が起こる場合があります。レザーそのものは固めですが、レザーを施したソファータイプのダイニングチェアならクッションも入っており、柔らかな座り心地を実感できるでしょう。

3-4.アクリル・プラスチック

アクリルやプラスチックのダイニングチェアは、カフェのような雰囲気を与えてくれるのが魅力です。色味も豊富で、お手入れもしやすいのがメリットでしょう。無色のアクリルは透明感があり、部屋を広く見せる効果もあります。しかし、硬い素材であるため、座り心地はよくありません。座面にクッションを敷くなど、座りやすくする工夫が必要です。

4.どんなデザインのダイニングチェアがあるのか?

ダイニングチェアには、さまざまなバリエーションがあります。一般的なデザイン以外ではどのようなタイプがあるのでしょうか。

4-1.すっきりした空間を実現できるベンチタイプ

ベンチタイプは背もたれがないため、椅子を引く動作を必要としません。壁際に配置することができ、狭い空間でも無駄なく使うことができます。しかし、長さがあるほど重量が増すので、簡単に移動できないのがデメリットです。色味は、木の風合いを生かしたものが多くなっています。

4-2.ゆったりくつろぐことができるソファータイプ

ダイニングソファーは、ゆったりと座ることができるのが特徴です。壁際や窓辺に配置して使うことができます。ただし、ソファーは厚みがある分、場所を取るのがデメリットです。開放的な空間を求める場合は向きません。

4-3.回転タイプは椅子を引かずに使うことができる

回転タイプのダイニングチェアは、椅子を引かずに立ち座りできるのがメリットです。ただし、足とテーブルの脚があたらないサイズを選ばなければなりません。回転部が付属されている分、大きめの作りになっているケースもあるでしょう。また、肘つきタイプの場合は、テーブルにきちんと収納できる高さであることもポイントになります。

4-4.背もたれの高さで印象が変わる

背もたれには、ローバック・セミバック・ハイバックがあります。ローバックは低めですっきりとしたデザインなのが特徴です。配膳もスムーズにでき、動線を遮ることがありません。しかし、長時間座る場合は疲れやすいので注意してください。一方、ハイバックは高級感があり、ゆったりと座るのに適しています。ただし、背もたれが高い分、配膳の際に動きにくいのがデメリットです。ローバックとハイバックで迷う方には、中間の高さにあるセミバックが適しているでしょう。

4-5.フレームの素材や色味にも注目

椅子のフレームには、主に木や金属が使われています。木の場合、多くは椅子の本体と同じ素材です。無垢(むく)材・突板・メラミン樹脂などがあります。金属の場合、色合いがそれぞれ異なり、黒やシルバーなどのメタリックなカラーもあれば、海外メーカーではカラフルな色味のものもあるのが特徴です。フレームの素材や色味でダイニングチェアの存在感が変わるため、インテリアに馴染(なじ)むようにするのか、アクセントカラーとして取り入れたいのかを明確にすることがポイントになります。

4-6.ダイニングチェアで人気のあるメーカー

ダイニングチェアで人気があるのは、以下のメーカーです。
【日本製】

  • ジャーナルスタンダードファニチャー
  • IDEE
  • 飛騨産業
  • ナガノインテリア
  • 匠(たくみ)工芸
  • キタニ
  • トーヨーキッチンスタイル
  • シラカワ
  • ヴィエナ

【北欧ブランド】

  • フリッツ・ハンセン
  • カール・ハンセン&サン
  • ワンコレクション
  • ボーコンセプト
  • ヤシネス
  • ジェイエルムラー
  • フレデリシア 

メーカーに縛られることなく、テーブルとの距離や座面高が適切であれば、いろいろなものを組み合わせて使うことができます。使いやすさを重視し、さまざまなメーカーをリサーチしましょう。