失敗しないシールの剥がし方4選!跡が残ったときに使えるアイテムも
1.シールを剥がす前のチェックポイント
まずは、シールを剥がす前に知っておきたいことやチェックすべきポイントについてご紹介しましょう。
1-1.シールがくっつく仕組みを理解する
まず、シールがなぜくっつくのか、その仕組みを理解しておきましょう。シールがくっつくのは、接着面との間に分子間力が働くためです。分子間力とは分子と分子の間に働く力のことをいいます。シールの場合は糊(のり)がついているため、より分子間力が強く働き、密着して剥がれなくなるという仕組みです。
1-2.シールの粘弾性によって剥がしやすさが変わる
シールの粘着剤に粘弾性があるうちは、比較的簡単に剥がすことができます。しかし、シールが貼られてから時間がたつほど粘着剤の性質は変化していき、粘弾性のないベタベタした状態になっていくのです。こうなると簡単に剥がすことはできません。
1-3.素材を確認する
シールを剥がす前に、シールが貼ってあるものの素材を確認しましょう。たとえば、木製の家具に貼ってあるシールとガラス面に貼ってあるシールでは、適切な剥がし方が異なります。間違った剥がし方をすると素材を傷めてしまう可能性があるため、注意が必要です。
2.シールの剥がし方を4つ紹介
素材別に適したシールの剥がし方や、ベタベタが残ってしまった場合に使えるアイテムなどをご紹介しましょう。
2-1.熱に強い素材にはドライヤーを使う
シールを貼ってあるのが熱に強い素材の場合は、ドライヤーを使った剥がし方が効果的です。シールの粘着剤は温めることで粘着性が弱くなるため、きれいに剥がれやすくなります。シールの端を少しだけ剥がし、そこにドライヤーの温風を当て、接着部分がゆるくなってきたらゆっくりと剥がしていきましょう。ただし、プラスチックやガラス・ビニールなど、熱に弱い素材には使用できません。
2-2.水でぬらせる素材には中性洗剤がおすすめ
プラスチックやガラスなど、水でぬらせる素材の場合は、中性洗剤を使って剥がすことができます。中性洗剤に含まれる界面活性剤には、シールの粘着力をゆるめる効果があるのです。水で薄めた中性洗剤をシールに含ませ、その上からラップをかけて10分ほど放置してから少しずつ剥がしてください。最後に水拭きで洗剤をしっかり拭き取ります。
2-3.粘着力の強いシールには除光液や専用液を
ドライヤーや中性洗剤でも剥がすことができない場合は、除光液やシール剥がし専用液を使いましょう。市販の専用液は商品によって使い方が異なるため、説明をよく読んでから使用してください。除光液で代用する場合は、シールに塗って10分ほど待ってから、少しずつ剥がしていきましょう。ただし、素材によっては変色や変質の恐れがあるため、注意が必要です。
2-4.ベタベタが残ってしまったときに使えるアイテムは?
ベタベタが残ってしまったときには、以下のようなアイテムを使うのが効果的です。
- 消しゴムでこする
- 水にぬらしたメラニンスポンジでこする
- ハンドクリームを塗って数分放置してから拭き取る
- みかんの汁をなじませてから拭き取る