扇風機を上手に買い替えるための基礎知識|便利機能・種類・処分方法
1.扇風機の買い替えにぴったりのタイミングとは?
扇風機を買い替えるタイミングについては悩んでしまうところです。購入から10年以上経過していても、まだ動くなら、買い替えは先と考えてしまう人は多いでしょう。しかし、扇風機は劣化しある日突然壊れることもあります。買い替えについて、いくつかあるポイントを理解しておきましょう。
1-1.扇風機の買い替え時期は10年と標準使用期間が目安
買い替えのタイミングを見極めるには、扇風機の寿命を理解しておきましょう。結論から言えば、約10年です。また、各扇風機には、製造年や標準使用期間などが記載されているのでチェックしてください。一般的な目安は10年ですが、4~6年の製品もあります。ただ、扇風機は一年中使う物でもありません。夏の一定期間だけ使う人が多いはずです。そのため、メーカーが定めた標準使用期間を経過してもすぐに故障することはほとんどありません。しかし、大幅に時間が過ぎている扇風機にはくれぐれも注意してください。
1-1-1.10年以上経過した扇風機は火災事故のリスクが高まる
製造から10年以上経過した扇風機による火災事故が頻繁に起きているので注意してください。原因は部品の劣化によるものが多く、使用中、発熱や発火が引き起こされているからです。内部配線の断線・モーター部品の劣化による発火・モーター用コンデンサーのショートなどが挙げられます。スイッチを入れても放置していたことで事故につながる事例も少なくありません。スイッチを入れても動かないなら、電源プラグをコンセントから抜きましょう。メーカーが設定している標準使用期間や製造から10年を過ぎれば、いつ寿命が来ても不思議ではないと考え、買い替えを検討してください。
1-1-2.モーターの仕組みでも長持ちするかどうか異なる
扇風機には、DCモーターとACモーターがあり、DCモーターは、省エネや消費電力の低さや機能性から、2019年昨今、最新式の扇風機で採用されていることが多いタイプです。DCモーター以前は、ACモーターが主流でした。DCモーターは直流で羽根を回し、ACモーターは交流で羽根を回すタイプです。DCモーターにはブラシという特有の部品があり、これが劣化すると扇風機自体が壊れます。ACモーターと比較すると機能性は高いのですが、代わりに複雑な電子回路が採用されているのです。そのため、寿命や耐久性という部分がDCモーターの弱点と言えるでしょう。
1-1-3.寿命が縮む原因
扇風機の寿命が縮んでしまう主な原因は、掃除をしていないことです。掃除をしないことでホコリがたまってしまい、誤作動を引き起こします。誤作動に限らず、ホコリが原因による火事などもあるので注意してください。また、乱暴に取り扱うのもよくありません。移動するとき、雑に取り扱ってどこかへぶつけてしまう・ペットや子供がよく倒してしまうことも寿命が縮む原因となります。衝撃によって、内部部品に傷が付くこともあるでしょう。また、コードを引っ張れば、断線する可能性があるため注意してください。
1-2.異音や異臭は危険信号!
扇風機の動作がおかしくなるのと同時に、焦げ臭さや、カタカタという震えるような音は、故障する予兆と考えましょう。ただし、掃除をするために分解して、元に戻したら異音が鳴り始める場合もあります。これは、必要な部品をきちんと取り付けられていない可能性も考えられますので、再確認してください。
1-3.回らない場合は部品の劣化の可能性が高い
スイッチを入れても反応が全くなくなったら、寿命が来ている可能性高いため買い替えましょう。長期間使用していた扇風機に多い現象です。原因はモーターなど部品の経年劣化の可能性が考えられます。部品が劣化することで機能性が低下すれば、動力を十分に得ることができないために回らなくなることがあるからです。
1-4.家電量販店のセール時期を狙う
扇風機を買い替えるなら、安い時期を狙いましょう。たとえば、新製品が発売される時期などは狙い目です。家電量販店が扇風機など冷房製品を用意し始めるのは、夏本番の前、4~5月ごろとなり、新製品が発売されるのは3月ごろとなります。新製品が出れば、それまでの製品はセール品として販売されることも少なくありません。夏が過ぎて10月ごろになれば、扇風機の需要も低くなります。このタイミングも、扇風機が安くなる時期なのです。
1-5.ボーナス時期や決算期も狙い目
ボーナス時期は、大手家電量販店も売り時ですから大セールを行うことが多いようです、夏だと、6~7月ごろに目玉商品を出してくるため狙い目と考えましょう。また、家電量販店の決算期を狙うのもおすすめです。一般的に9月が中間決算、3月が本決算となります。在庫品となっていた旧モデルなどが大幅に割引されて販売されるでしょう。また、夏が終わっても関係なく、一年中扇風機を店頭に並べている家電量販店もあります。決算期が来たら、そのタイミングを見計らって購入を考えてもよいでしょう。
1-6.古くなり機能性に不満が出たら買い替え時
最新型の扇風機は機能性が高くなっています。DCモーターの扇風機だと上下左右に動いてサーキュレーターとしても使える物や、風の強弱について細かく微調整ができる物も多くなりました。家電量販店などで扇風機を見たとき、その時点で使っている物と比較して機能性の面でよいと感じたら購入してもよいでしょう。
2.扇風機を買い替えるときにチェックしたい機能
DCモーター搭載の製品が登場してから、扇風機も多機能になりました。ただ、どんな機能に注目して選んでよいか分からない人も多いでしょう。扇風機の快適な新機能についてご紹介します。
2-1.睡眠を邪魔しない静音性
扇風機の音がうるさいと睡眠の質にも影響します。また、仕事中、扇風機の音で集中が切れる場合もゼロではないでしょう。テレビや人の声が聞こえにくくなることも考えなければなりません。どんな作動音なのかも確認してください。音のタイプによって好き嫌いが分かれるためです。また、静音性にこだわるなら、基本的にゆっくりと羽根が回転する扇風機を選ぶようにしましょう。ゆっくりと動く物ほど静音性が高いからです。
2-2.風量を細かく調整できる
風の質にも注目してください。弱・中・強という三種類しか調節できない扇風機もたくさんあります。風の強さは各メーカーそれぞれで異なるため、店舗などで実際に動かしチェックしてから購入するのがよいでしょう。購入して使ってみると弱風でも思った以上に強く失敗というケースもあります。エアコンと併用する場合、あまりに強い風だと涼しさを通り越して寒くなる場合もあるでしょう。DCモーターの扇風機なら、微調整が可能なのでおすすめです。
2-3.リズムの多様性も注目ポイント
リズム風の質にも注意しましょう。単純に、強・中・弱でランダムになる物ばかりではありません。弱から止まるタイプのリズムなど、多様な機能の扇風機が出ています。リズムについても、家電量販店で店員に質問し、実際に動きを確かめましょう。
2-4.首振り機能が優秀ならサーキュレーターとしても使える
エアコンと併用することが前提なら、サーキュレーターの代わりになるかどうかにも注目してください。サーキュレーターの機能を求めるなら、首の角度を大きく変えられる物がよいでしょう。サーキュレーターと同じように、上下左右、中には横に一周する物もあります。冷房だけではなく、冬の時期に暖房でも使うことができるのでお得です。
2-5.安全性・利便性・健康面に関する機能が付いている物にも注目
ガードに触ると、自動的に羽根の回転が止まる機能が付いており、安全面に配慮した扇風機も出ています。子供がいるご家庭では、欲しい機能のひとつではないでしょうか。人がいないとき自動的にスイッチが切れる・室温を感知して自動的に電源が付く機能がついた物もあります。エアコンと併用するときには重宝するでしょう。睡眠中、快適な室温を保(たも)てますから睡眠の質も向上します。
2-6.リモコンがあるかチェック
リモコンが付いていない扇風機もあるので注意してください。リモコンがなければ本体での操作が必要です。夜に暑さを感じて目覚めても、リモコンがなければいちいち扇風機へ行き操作する必要があります。
2-7.タイマー機能の多様さも見るべきポイント
一般的な扇風機のほとんどに切タイマーが付いています。ただ、スイッチが自動的に入るタイマーがあるかどうかもチェックしてください。眠り始めは涼しくても、睡眠中、室温が高くなるケースもあります。また、目覚める時間に合わせて電源が付くようにすれば、寝覚めもよいでしょう。オンタイマーなどは、安価な扇風機にはあまり付いていない機能です。
2-8.インテリアとして部屋になじむかもチェック
インテリアとして適しているかも注目したいところです。タワーファンなど羽根のない扇風機などはスタイリッシュな物が多く、おしゃれな部屋を目指す人にとってぴったりでしょう。他の家具にこだわっても、扇風機ひとつでバランスが崩れることは少なくありません。扇風機もインテリアアイテムのひとつと考えてみてください。