加湿器の選び方は? 加湿方式による違いや注意点などを詳しく紹介

1.加湿器の効果について

まず、加湿器の効果について考えていきましょう。

1-1.室内の湿度を高める

加湿器の主な役割は、不足している室内の湿度を高めることです。冬は特に乾燥が激しく、ウイルスの活動も活発化しやすくなります。加湿器を用いることで一定の湿度が保たれ、健康管理もしやすくなるのです。

1-2.肌や喉の乾燥を防ぐ

湿度が低下すると、肌荒れや喉のトラブルなども起こりやすくなります。加湿器で潤いをもたらすことができれば、肌や喉のトラブルも回避できるでしょう。エアコンの使用による乾燥も、加湿器を併用すると緩和されます。

1-3.ホコリなどの飛散防止

一定の湿度が維持されていると、室内のホコリやハウスダストなどの飛散防止に役立ちます。アレルギー対策として導入する家庭もあるでしょう。とはいえ、室内の掃除は大切です。こまめな掃除に加え、加湿器を併用しましょう。

2.加湿器にはどんな種類があるのか?

加湿器の種類についてご紹介します。

2-1.スチーム式

スチーム式は、内蔵ヒーターを加熱することで水蒸気を発生させ、室内を加湿する方式です。加湿速度が速く、広範囲をカバーできるメリットがあります。雑菌も繁殖しにくいタイプで、お手入れも簡単です。しかし、ランニングコストが高めで、1日8時間の使用で1か月に1,500円ほどの光熱費がかかります。

2-2.気化式

気化式は、水分を含んだフィルターに風を送り、気化した水分を放出するタイプです。緩やかに加湿するタイプなので、広範囲をカバーすることはできません。サイズが大きくなるほど、ファンの稼動音が大きくなるのが難点です。しかし、ヒーターなどを使わないので、光熱費を抑えられるメリットがあります。

2-3.超音波式

超音波式は、水に振動を与えて霧状にし、室内に放出することで加湿を行うタイプです。加湿速度は気化式より速いものの、加湿力は緩やかな傾向があります。タンクに水を貯蔵するため、こまめな掃除が必要です。また、タンク内に水のカルシウム成分が付着し、白濁した汚れが残る場合もあります。超音波式の利点は、低コストで購入できることです。

2-4.ハイブリッド式

ハイブリッド式は、気化熱式に類似したタイプと超音波式に類似したタイプがあります。前者は、気化熱式にヒーターを組み込み、温風を加えてより湿度を上げる効果を持っているのです。後者は、ヒーターの熱で水を温めてから霧状に噴射します。熱を利用するため、雑菌が繁殖しやすい超音波式のデメリットを解消しているのがポイントです。