加湿器の選び方は? 加湿方式による違いや注意点などを詳しく紹介

3.加湿器選びのポイント

加湿器にはさまざまな種類があることが分かりました。では、どのようなタイプを選べばいいのでしょうか? 選び方のポイントをご紹介します。

3-1.結露が発生しにくいタイプを選ぶ

超音波式は、霧状の水分が周囲に定着し、結露の原因となってしまう場合があります。結露は、カビなどの繁殖を後押しするものです。加湿器を使っても、湿度が50%程度の状態を維持できるように意識しましょう。結露の発生は、外気温との差が大きい住宅や、高気密住宅で起こりやすいものです。気化熱式に類似するハイブリッド式では、比較的結露の発生は少ないでしょう。

3-2.お手入れのしやすさ

加湿器は水を貯蔵して使うタイプもあります。そのため、お手入れのしやすさが、衛生的に使い続けるための重要なポイントとなるのです。超音波式は雑菌の繁殖が起こりやすいので、2〜3日に1回はタンクの洗浄をしてください。雑菌の中でも、レジオネラ菌は肺炎の原因となるので注意が必要です。

3-3.高温になりすぎない

スチーム式は、湿度だけでなく、室温まで上げてしまうのが難点です。外気温との差で生じる結露を予防するためにも、高温になりすぎないタイプを選びましょう。また、エアコンやサーキュレーターと併用し、蒸気が循環するように工夫することも大切です。

4.人気の加湿器10選

加湿器で人気が高いものをご紹介します。

4-1.シャープ HV-H55-W

シャープのHV-H55-Wはハイブリッド式で、2つの給水方法を採用しているのが特徴です。抗菌フィルターを搭載し、カビの抑制効果も期待できます。簡単に分解できるため、お手入れが簡単です。自動制御で湿度をコントロールするので、常に快適な湿度を維持できるでしょう。店頭価格は、13,800円前後です。手頃な価格で加湿力が優れていると好評を得ています。

4-2.シャープ HV-H30-W

シャープのHV-H30-Wは気化式で、抗菌・防カビ加工をしているのが特徴です。別売品のAg+イオンカートリッジを取りつけることで、タンク内をより衛生的な状態で維持することができます。温度と湿度の両方を感知し、無駄なく加湿できるため、省エネに役立つでしょう。店頭価格は、10,980円前後です。

4-3.パナソニック FE-KXF15-W

パナソニックのFE-KXF15-Wは気化式でありながら、ハイブリッドと同等の機能を持ち、広範囲をカバーできるのが特徴です。フィルターは10年交換不要で、省エネ設計なのも魅力でしょう。パナソニック独自の「ナノイー」を搭載しています。ナノイーは、水を微粒子に包む技術で、水分量を上げることができるのです。店頭価格は、39,672円前後となっています。

4-4.ダイニチ HD-3018

ダイニチのHD-3018はハイブリッド式ですが、省エネ運転時は気化式に切り替わるのが特徴です。静音設計を採用しています。抗菌加工で雑菌の繁殖を抑え、タンクの入り口が大きく開いているため、お手入れがしやすく便利です。11,500円前後とリーズナブルな価格で購入できます。

4-5.ダイソン Hygienic Mist MF01WS

ダイソンのHygienic Mist MF01WSは、加湿器機能が付属した扇風機です。ダイソン独自の「ウルトラバイオレットクレンズテクノロジー」でバクテリアを除菌します。室内を満遍なく潤すことができ、自動制御で温度と湿度を調整するのが特徴です。リモコンがあり、手元で操作できるのも便利でしょう。店頭価格は、39,500円前後です。

4-6.ダイニチ HD-5017

ダイニチのHD-5017はハイブリッド式です。室温を感知し、自動で湿度をコントロールします。引き出し式のトレイを採用し、内部の掃除も簡単にできるのがメリットです。木造住宅では、14平米まで対応できます。静音設計も搭載したモデルで、価格は11,500円前後です。

4-7.三菱重工 roomist SHE120RD

三菱重工のroomist SHE120RDは、スチーム式加湿器です。5リットルのタンクが2つ付属しており、広範囲をカバーできます。オフィスなど広々した空間でも使用可能です。プラズマイオンを搭載し、除菌効果も優れています。店頭価格は、25,500円前後です。

4-8.Kamome TWKK-1301

KamomeのTWKK-1301は超音波式で、アロマフェルトを装着しているのが特徴です。インテリアになじみやすいデザインで、カラーバリエーションも豊富なのが魅力でしょう。給水時にタンク内へ直接水を注(そそ)ぐことができ、洗浄時はタンクの取り外しも可能です。店頭価格は、9,480円前後となっています。

4-9.アビックス AHD-015

アビックスのAHD-015は、超音波式アロマ加湿器です。タッチパネルを搭載し、操作がしやすくなっています。しずく型のおしゃれなデザインも特徴です。LEDライトをオンオフで切り替えることができ、インテリアライトとしても活用できます。店頭価格は、3,470円前後です。

4-10.象印 EE-RN35

象印のEE-RN35は、ポット型のデザインをしたスチーム式加湿器です。フィルターを使用しておらず、内部にフッ素加工を施してあるため、お手入れが簡単なのが魅力でしょう。湿度モニターを搭載しており、室内の状況を把握しやすい設計にしてあります。店頭価格は、10,799円前後です。