仏壇の選び方が知りたい! 確認すべきことや購入先を選ぶポイントは?

3.仏壇の購入先を選ぶポイント

ここでは、仏壇の購入先を選ぶポイントについて解説します。

3-1.仏壇公正取引協議会のステッカーがあるか要チェック!

最初に注目してほしいのは、仏壇公正取引協議会のステッカーが貼ってあるかどうかです。仏壇業界では、仏壇公正取引協議会が存在しており、加盟店舗なら安心して購入できます。仏壇公正取引協議会に加入している店舗は、原産国・原木・価格を嘘(うそ)偽りなく明示しなければならないという規定があるからです。悪徳業者の多くはステッカーを店舗に貼っていないので、優良業者と悪徳業者を見極める大きな基準になるでしょう。ステッカーには、仏壇公正取引協議会と記載されているので店舗が加入しているかどうか必ずチェックしてください。

3-2.店内が清潔で商品が見やすいか

実際に、仏壇の販売店を訪れて店内がきれいにされているか確認してください。当たり前ですが、店内や販売している仏壇をきれいに掃除しているお店はきちんと管理が行き届いている証拠です。仏壇を丁寧に扱っているところだと安心して選ぶことができるでしょう。逆に、仏壇にホコリが積もったり、店内が汚れていたりしている業者は、悪徳業者の可能性が高めです。店内の雰囲気を悪く感じる場合も、安易に利用しないほうがいいでしょう。

3-3.スタッフの対応が丁寧でスピーディーか

業者選びのポイントとして、スタッフの対応にも注目してください。仏壇は一般の人にとっては価値が見定めにくく、どの種類を選べばいいのか迷いがちです。だからこそ、価値を理解し知識が豊富なスタッフに相談しながら決めるのがベストと言えるでしょう。どのような質問に対しても丁寧かつ分かりやすい説明をしてくれるか対応をチェックします。こちらの話を聞いて親身になって相談に乗ってくれる業者を選んでください。扱っている商品に自信を持っている店舗なら、質問に対して誠意に答えてくれるでしょう。産地・メーカー・材質・品質などの説明をしっかりとしてくれるかどうかも要チェックです。

3-4.アフターサービスや保証が整っているか

基本的に、仏壇は30~50年ほど使い続けるものなので、一生の買い物になるでしょう。長く使い続けるもので値段もそれなりに高くなるため、アフターサービスや保証が整っているかも必ずチェックしてください。購入後に不具合や問題が起きたとしても、アフターサービスや保証が整っている業者なら、無償で対応してくれます。逆に、悪徳業者は追加料金を請求したり、すぐに対応してくれなかったりする傾向があるので要注意です。

4.仏壇に関してよくある質問

仏壇に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.仏壇はなぜ必要なのか?
A.仏壇の意味は時代によって変わってきていますが、宗教的な祭壇というよりは亡くなった家族の象徴・先祖への敬意と感謝を象徴するためのものです。従来の仏壇は、亡くなったから必要になるというものではなく、祈りの象徴や精神的な拠りどころとしての意味合いが強くなりました。今はどちらかと言うと、亡くなった家族の象徴または先祖への敬意を表すものとして安置するケースが増えています。

Q.いつ購入するのがベストなのか?
A.仏壇を購入する時期に良し悪(あ)しはないので、自分のタイミングで購入してください。ただ、家族に不幸があった場合は、四十九日の法要までに求めるのがベストなタイミングだと言われています。仏壇で最も大事なのはご本尊と呼ばれるものです。ご本尊とは、信仰上最も尊ぶべき礼拝の対象で、仏壇の正面・中央に安置することになります。ご本尊をそのまま置いたままにすることはできないため、法要までに仏壇を用意してください。また、お盆・お彼岸などのタイミングで仏壇を購入するのもタイミングの1つです。

Q.上置仏壇と台付仏壇の違いは?
A.置き場所が大きな違いとなります。上置仏壇は棚やタンスなどの上に置く仏壇ですが、台付仏壇は収納台がついた大型タイプです。そのため、台付仏壇は高さ×横幅に余裕があるスペースがなければ安置できません。主に、○○×○○号のサイズと表記されることが多いため、安置スペースの高さ・横幅・奥行きをしっかりとチェックしておきましょう。上置仏壇はワンルームやマンションなど狭いスペースにも安置できるのが大きな特徴となります。

Q.場所で選ぶ仏壇のポイントは?
A.仏間がある場合は、一般的に唐木仏壇または金仏壇を置くことになるでしょう。仏壇専用の場所が設けられているため、比較的大きな仏壇を安置できます。ただし、仏間と仏壇とのバランスが重要なので、購入前に仏間のサイズを測りましょう。床の間に仏壇を置くことは縁起が悪いと思われがちですが、とても縁起の良い場所だと言われています。床の間の場合も唐木仏壇または金仏壇を選ぶといいでしょう。リビングに安置する場合は、部屋の雰囲気に合わせて家具調仏壇を選ぶのが一般的です。タンスや棚の上に安置する場合は、小型の仏壇が最適となります。

Q.気をつけるべき業者の特徴は?
A.大幅な値引きを行う業者は悪徳業者の可能性が高いので注意してください。たとえば、「今なら50%オフ」「70%オフで購入できるセール実施中」など大きな謳(うた)い文句に注意が必要です。値引きされているとつい惹(ひ)かれてしまいがちですが、売価表示がきちんと掲載されていない業者はお客を惑わす傾向があります。仏壇は定価がないため、店舗が自由につけることが可能です。特に、インターネットで購入を検討している方は、実際に仏壇の状態を確認できないので注意しなければなりません。

まとめ

最近は、さまざまな種類の仏壇が登場しています。気軽に置けるシンプルなデザインから、若い人の注目を集めるためにオシャレなデザインもあるのです。自分がどんな目的で仏壇を置きたいのか、どんなデザインが好きなのかチェックしつつ、予算を比べながら選ぶといいでしょう。選び方で悩んだ際は、仏壇店のスタッフに尋ねてみてください。仏壇の知識が豊富なスタッフに相談することで、よりベストな仏壇を選ぶことができます。