遺品整理期間はどれくらい? 四十九日や賃貸更新に間に合う片付けポイント
1.遺品整理の期間の考え方
まずは、遺品整理にかかる期間の考え方を見ていきましょう。
1-1.賃貸の場合は急いだほうがよい
賃貸物件の場合、死後14日後まで、もしくは月末に部屋を明け渡す必要があります。具体的なタイムリミットが決まっているので、急いだほうがよいでしょう。
1-2.四十九日を目途にする
死後四十九日法要を行う前に故人宅や遺品をすっきり片付けて、故人へ気持ちよく報告したいという方もいます。気持ち的にもひとつの区切りとなりやすいので、四十九日法要をリミットとして考えてもよいでしょう。
1-3.余裕があるなら時間をかけてもOK
持ち家である場合や、故人宅へ頻繁に通える場合など、条件が許せばゆっくりと時間をかけて片付けてもよいでしょう。時間をかけて故人と向き合うことができます。ただし、整理期間が1年以上になると気持ち的に中だるみして整理作業が進まない場合もあるので、ある程度(半年くらい)のリミットは決めておくのがおすすめです。
1-4.形見分けについても検討を
遺品を形見分けするなら、四十九日法要までに整理しておくのがおすすめです。親戚が一堂に集まる機会はあまりないため、これを機に遺品を整理すると苦労が少ないでしょう。
2.遺品整理の期間はどれぐらいかかる?
次に、遺品整理にかかる期間について具体的に見ていきましょう。
2-1.遺品整理期間は部屋の広さや物の量による
一口に遺品整理といっても、故人宅の部屋の広さや物の量によって、片付ける時間は変わってきます。1ルームや1Kの部屋なら数日で終わらせることができますが、3LDK以上の一軒家の場合などは、自分たちだけで行うと1か月以上かかってしまうことがあるでしょう。また、部屋が広いほど必然的に掃除する箇所が増えるという面もあります。
2-2.遺品整理の流れは?
遺品整理の大まかな流れは以下のとおりです。中でも、分類や処分に多くの時間がかかるでしょう。
- 片付けスケジュールを決める
- 粗大ゴミや自治体の捨て方を調べる
- 残す遺品と処分する遺品を分類する
- 残す遺品…自宅で保管/形見分け
- 処分する遺品…売却/リサイクルに出す/捨てる
- ハウスクリーニング(掃除)を行う
- 部屋の引き渡し手続き
2-3.こんな場合は時間がかかる!
遺品整理では、以下のような場合時間がかかってしまいがちです。
- 部屋が広い
- ものが多い
- 親族・形見分け先が多い
- 遺言状がなく相続などが決まっていない