遺品整理期間はどれくらい? 四十九日や賃貸更新に間に合う片付けポイント
3.遺品整理の期間を短縮する方法
次に、遺品整理の期間を短縮するポイントをご説明します。
3-1.ものを厳選すれば整理時間の時短に
遺品整理は、保管するものが多いほど時間がかかってしまいます。取っておきたい思い出の品は、写真に収めたり厳選して保管するのがおすすめです。写真や手紙はスキャンしてデータ化してもよいでしょう。また、形見分け・相続にかかわるものは専用のボックスやエリアに分けておくとあとで混乱しません。あとで売るものも分けておきましょう。
3-2.プロに依頼すれば広い部屋でも1日で終わる?
上記のように、遺品整理を自分たちだけで行おうとすると1か月以上かかってしまうこともあります。プロの遺品整理業者に依頼することで1日~数日で終わらせることができるでしょう。処分や運搬は業者にお任せで、自分たちは保管するものと処分するものの判断をするだけでいいので、作業の苦労が大幅に減らせます。
3-3.プロによる遺品整理の流れは?
遺品整理業者を利用する流れは以下のとおりとなります。
- 無料・見積もり依頼
- 訪問日の決定
- 片付け作業
- 不用品の回収・買取
- 料金の精算
ものの量にもよりますが、人数を増員して一気に片付けてもらうこともできるので、広い部屋やものが多い部屋でも1日で片付け作業が終わる可能性もあります。急ぎの場合は電話で相談するとよいでしょう。
3-4.遺品整理にかかる費用は?
遺品整理の料金は、部屋の広さやものの体積によって決まります。遺品整理作業料金の目安は以下のとおりです。
- 1K:3.5万円
- 1DK:6万円
- 2DK:12万円
- 3LDK:19万円
また、不用品を処分したいだけのときは、不用品回収業者による回収がおすすめです。軽トラック積み放題で2~4万円ほどで不用品をまとめて持っていってもらえます。処分したいものが大量にあり、粗大ゴミ申請やリサイクルショップへの持ち込みが困難な場合には向いているでしょう。
3-6.遺品整理業者選びのポイント
遺品整理を業者へ依頼する際は、以下のポイントを押さえましょう。
- (不用品回収とは別に)遺品整理業務を行っているところ
- 料金やサービス内容がわかりやすいところ
- 無料相談・見積もりを行えるところ
- 古物商許可などを受けているところ
- 買取サービスも行っているところ(希望する場合)
4.遺品整理についてよくある質問
遺品整理について、よくある質問にお答えします。
Q.気落ちしていて自分で整理ができません。
A.プロによる代行整理がおすすめです。片付け作業でさらに精神的に負担がかかってしまうこともあります。また、片付けに使う予定だった時間で故人をゆっくりと偲(しの)ぶこともできるでしょう。
Q.大量の書類や写真などを保管したいのですが。
A.手紙や写真類は、スキャンしてデータ化するのがおすすめです。いつでもどこでも見られるので、現物で保管しておくよりも見る機会が増えて、より故人へ思いを寄せることができます。スキャナーをレンタルできるサービスもあります(※)。1週間くらいレンタルして、一気にスキャンするのがおすすめです。また、データ化した写真は、パソコンやメモリだけでなく、クラウドにも保存しましょう。
※スキャン作業にはパソコンが必要です。
Q.形見分けするものはどんなもの?
A.アクセサリー・腕時計・衣類・趣味の道具など、故人を偲べるものは形見分けの品として適切です。お香典に新札を使わないのと同じ要領で、ラッピングはせず紙などで軽く包んでお渡しするのがマナーとなっています。
Q.原状回復ってなに?
A.部屋に住み始める前の状態に戻すことです。壁や床についた傷や汚れは、ハウスクリーニングできれいに掃除する必要があります。ただし、日焼けによるシミや家具の跡など、住んでいればどうしてもつく汚れの回復については、借り主が負担する必要はありません。
Q.孤独死があった場合の遺品整理は?
A.孤独死により部屋が汚染されている場合は、専門の業者に特殊清掃を依頼しましょう。感染症を防ぐためにも自力で片付けないようにしてください。
まとめ
遺品整理の期間や流れなどを説明しました。遺品整理の前にあらかじめ心構えをしたり、スケジュール・手順を考えておくことで、スムーズに片付けることができるでしょう。また、遺品整理期間が限られている・自分ではどうしてもできないという場合にはプロの手を借りるのも一手です。遺品整理を始める際は、ぜひ今回ご紹介した内容を思い出してみてください。