遺品整理で失敗しない!上手に進める方法や専門業者の選び方のコツ
3.遺品整理の失敗を避けるための業者選び
遺品整理をプロの業者に依頼する場合、失敗しないためには業者選びが何よりも大切です。業者の選び方やメリット、悪徳業者の特徴など、必要な知識をご紹介します。
3-1.遺品整理業者に依頼したほうがいいケース
専門業者に遺品整理を依頼したほうがいいケースをご紹介しましょう。
- 故人の家が遠方にあってなかなか行けない
- 仕事や育児などで忙しく、遺品整理をする時間がない
- 故人とは関係も薄く疎遠だったので遺品整理をしたくない
- 故人の家がゴミ屋敷状態になっているので自分の手ではできない
上記のような場合は、プロに依頼するほうがいいでしょう。
3-2.遺品整理業者に依頼するメリット
遺品整理業者に依頼するメリットとしては以下のことが挙げられます。
- 時間も手間もかからない
- 遺品整理に伴う精神的な苦痛や負担を感じなくて済む
- 自分では運べない重い家具や荷物などを搬出してもらえる
- 粗大ゴミの処分も依頼できる
- 買取も行っている業者なら買取可能な品物を売ることができる
3-3.悪徳業者とはどのような特徴があるのか?
悪徳な遺品整理業者の特徴としては以下のことが挙げられます。
- 見積もりを依頼しただけなのに営業の電話がしつこくかかってくる
- 「激安で遺品整理をします」と料金の安さだけを強調にする
- 見積書に「遺品整理一式○○○円」など、明細を書いていない
- 追加料金の有無などを質問しても答えがあやふや
- 無料の見積もりサービスを行っていない
少しでもおかしいなと感じたら依頼はやめましょう。
3-4.誠実で信頼できる業者の選び方
遺品整理を行う業者は、インターネットで検索する人がほとんどでしょう。けれども、ホームページのイメージだけでは、その業者がいいのかどうかわからないですよね。そこで、誠実で信頼できる業者の選び方をご紹介します。ホームページでは、以下のことを確認してください。
- 事業所の所在地・電話番号などを明記している
- 遺品整理や不用品回収の実績がある
- 無料の見積もりや相談サービスを行っている
- 料金体系を明記している
- 遺品整理だけではなく不用品の買取も行っている
4.遺品整理や遺品整理の失敗に関するよくある質問
遺品整理になれている……という、一般の人はほとんどいないものです。そのため、いろいろな失敗をしている人はたくさんいます。失敗を事前に防ぐためにも、遺品整理や遺品整理の失敗に関するよくある質問をご紹介しましょう。ぜひ参考にしてください。
Q.故人の荷物が多すぎて遺品整理は何から手を付けていいかわかりません。スムーズに進めるには何から始めればいいですか?A.まずは、家の中の遺品をグループ分けしましょう。
- 相続手続きが必要なもの:遺言書・銀行の通帳・印鑑・株券・権利書など
- 形見分けするもの:個人が愛用していた洋服や時計、メガネなどの小物・アルバム・趣味の道具など
- 家財道具:家電・仏壇・家具など
- 廃棄するもの:形見分けにはならない布団や日常使いの食器、壊れているものや古いものなど
このように仕分けをして、相続や形見分け関係は先に手続きを進め、その次に家財道具や廃棄するものは粗大ゴミなどに出しましょう。荷物が多く自分では対処できないようなら遺品整理業者に依頼するのもおすすめです。
Q.老人施設に入居していた親が亡くなりました。早く退去しなければならないのですが、時間がなくてすぐに遺品整理ができません。
A.引っ越しや断捨離と異なり、遺品整理は慎重に行うほうがおいいでしょう。急ぐあまりに、どんどん処分してしまい、後悔するケースは非常に多いのです。けれども、施設に入居していた場合は早く引き払わなければなりません。
一時的に、レンタルルームを借りてはいかがでしょう。とりあえず、捨てられないものを保管できます。遺品整理は、葬儀や四十九日などが終わって落ち着いてから行うといいでしょう。
Q.借金癖のあった親が亡くなりました。友人や知人から借金をしていないか心配です。借金の有無はどうやって調べればいいでしょうか?
A.親しい親族や信頼できる人の場合は、ストレートに借金をしていなかったか聞いてください。ただし、基本的には友人や知人関係には、亡くなった報告と「お世話になりました」との挨拶だけで「借金をしていませんか?」などと聞かないほうが賢明です。「お金を貸していたよ」と答えられても本当かどうかわかりません。もしお金を貸していたといわれたら「借用書の写しを送ってください」と頼んでみましょう。本当であれば、きちんと送ってくれるはずです。
Q.個人の借金の額が多いので相続放棄の手続きをしたいですがいつまでにすればいいでしょうか?注意点はありますか?
A.相続放棄をすると「資産も全て相続放棄する」ことになるので注意してください。プラスの相続よりもマイナスの相続が多いときは相続を放棄するほうがいいでしょう。ただし、相続の放棄は、「自分のために相続が開始したと知ったとき」から、3か月以内と法律で定められています。相続放棄に関するルールやメリット・デメリットなどに関しては、相続専門の弁護士ホームページなどでも紹介しているので1度確認してみましょう。
Q.親の家の遺品整理を引き受けましたが、ゴミ屋敷状態になっていて手が付けられません。どうしたらいいですか。
A.最近は、高齢者の住まいがゴミ屋敷・汚部屋と化し親族でも手が付けられないケースは増えています。遺品整理とともに、不用品や粗大ゴミの搬出と処分も必要なので大変でしょう。プロの業者に依頼することをおすすめします。
まとめ
家族が旅立ったあと、残された遺族は葬儀や遺品整理などやることが多くて心身ともに疲弊します。遺品整理は故人との思い出の品と向き合わなくてはならないので体力的にはもちろんのこと、精神的にも非常につらいものです。そして、故人が最後のときを迎えた環境によっては、素早く手続きをしたり片付けたりしなければならず、遺族の負担はさらに大きくなります。どうしたらいいかわからないと途方に暮れてしまう人も多いのです。
自分の状況によっては、今回の記事でご紹介したように、プロの業者に依頼する、相続に関することは弁護士に相談するなどの手段も考えてください。法律で期限が定められている相続などに関して以外は、遺品整理は決して急ぐ必要はありません。後悔しないように納得できる方法で行いましょう。遺品を保管する場所がなければレンタルルームなどを利用する方法もあります。遺品整理は失敗しないように、プロの手を借りてスムーズに進めることも大切です。