
パソコンを初期化してもデータは残るのか? データを完全消去する方法
5.パソコンのデータに関してよくある質問
パソコンのデータに関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.データをゴミ箱に入れても完全消去できないのか?
A.ゴミ箱に捨てたり、ファイル削除を行ってゴミ箱を空にしたりしても完全消去できません。これらの作業は管理情報が更新されただけなのでハードディスク上にはデータが残っています。ゴミ箱に入れたから大丈夫だと思わないようにしてください。また、リカバリディスクでパソコンを講じ出荷時の状態に戻す方法も、データが完全消去できないので要注意です。
Q.ファイル名が表示されないのにデータが残っているのはなぜか?
A.実体があってもファイルとしては見えなくなるからです。Windowsの場合、FATと呼ばれるファイルシステムを使ってパソコンのデータを管理しています。FATはファイルの管理簿のような役割を担っており、ファイルの種類や保存場所の情報が記録されている場所です。そして、ファイルエクスプローラーなどのソフトウェアは、その管理簿情報を活用してドライブやフォルダーの内容を表示します。よって、FATに書かれていなければ、実体があってもファイルとしては見えなくなるというわけです。
Q.無料で利用できるデータ消去ソフトとは?
A.有名なフリーソフトとしては「DESTROY」があります。家庭向けのソフトとして有料と無料の2種類がありますが、どちらでも構いません。消去するスピードや手間が違うだけなので、無料でもデータを完全消去できます。また、「CCleaner」もおすすめです。パソコンにたまったゴミを削除するフリーソフトで、ドライブ全体が抹消できます。
Q.壊したハードディスクの処分方法は?
A.ハードディスクはほとんどの自治体で回収が可能です。燃えないゴミまたは資源ゴミとして処分することになるでしょう。ただし、自治体の中には小型家電リサイクル法に基づいて処分を定めているところもあります。小型家電リサイクル法に基づく場合、家電量販店や公共施設に設置されている小型リサイクル回収ボックスに投かんすれば処分可能です。事前に、自治体のホームページ等を確認することをおすすめします。
Q.データを移行する方法は?
A.さまざまな方法がありますが、簡単なのはCD-Rや外付けハードディスクに移行することです。ケーブルでつなげば簡単にデータが移行できるでしょう。また、インターネット経由でデータを移すことも可能です。データを完全消去する前にきちんと移行してから実行してください。また、移行方法が分からない場合は、パソコンメーカーのカスタマーセンターやサポートセンターに問い合わせるといいでしょう。
まとめ
パソコンを初期化してもデータが残る理由が分かりましたね。初期化は工場出荷前の状態にするだけなので、データを記録するハードディスク(HDD)に残ってしまいます。つまり、HDDのデータを完全消去しなければ、パソコンを処分する際に流出する恐れがあるというわけです。カナヅチやカッターを使えば自分でも消去できますが、不安な方はパソコン専門店や回収業者のデータ消去サービスを利用しましょう。データ消去証明書を発行している業者なら、安心して依頼できます。専門の機械またはソフトで消去してくれるので自分で作業するよりも安全です。