老後の引っ越しで押さえておきたいポイントやコツ・注意点は?

5.老後の引っ越しでよくある質問

老後の引っ越しに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.家を売却する際の注意点は?
A.今の住まいを売却する場合は、住宅ローンの有無に注意が必要です。住宅ローンが完済しているなら、売却はいつでも自由に行うことができます。しかし、住宅ローンが残っている場合は、売却額で完済できるかどうかがポイントになるでしょう。売却額の範囲内で完済できる状態なら、その差額が新しい住まいの購入資金に充てられます。けれども、家を売却しても住宅ローンが払えない場合は、不足分を自己資金で補充しないと売却はできません。住宅ローンが残っている場合は、その点を踏まえて計画を立てたほうがいいでしょう。

Q.マンションに住む場合、賃貸・購入どちらがいいのか?
A.賃貸マンションに住む場合、残りの生涯を送る家賃分を支払わなければなりません。老後は年金や貯金から生活費を補うことになり、さらに家賃の支払いが加わっても問題なく生活できるか確かめることが必要です。また、マンションを購入する場合は、購入費用に加え、管理費・修繕積立金・固定資産税がかかることを忘れてはなりません。

Q.老後の引っ越しで確認すべきことは?
A.今住んでいる家のローンがどのくらいあるか・どこの業者に売却先探しを依頼するかなどです。また、今住んでいる家の査定額に納得できない場合はどうすべきかなど、引っ越しで確認すべきことはたくさんあります。ここで大切なのは、今住んでいる家の処分時期と老後を送る引っ越し先へ実際に移るスケジュールを確定することです。この2つはなるべく早い段階で決めておいたほうがいいでしょう。

Q.老後の生活を送る場所選びのポイントは?
A.人それぞれ老後生活の送り方が違うので一概にこれがポイントとはいえませんが、立地条件・周辺施設・住まいの広さ・あったらうれしい設備の4点が大きなポイントになるでしょう。特に、老後は体の自由が利かなくなるので、病院やスーパー・郵便局・銀行などが近くにある立地が好ましいとされています。住まいは家族人数に合った広さにし、室内に段差がないバリアフリーかどうかもチェックが必要です。

Q.不用品の処分費用を安く抑えるポイントは?
A.買取サービスも行っている不用品回収業者へ依頼することです。不用品の中には、ゴミだと思っていたものが売れる可能性もあります。たとえば、家電・家具・衣類(着物など)・アクセサリー類は、中古市場で需要があるものです。買い取ってもらえるものは売り、それ以外はまとめて処分したほうが費用を安く抑えられるでしょう。

まとめ

老後の引っ越しは、できるときに早めに済ませておいたほうが楽にできます。体の自由が利かなくなるほどに引っ越し作業が困難になるため、心身とも元気なうちに準備をしておいたほうがいいでしょう。スケジュールをきちんと決めておけば、スムーズに引っ越しを進めることができます。また、新居へ持ち運ぶものは最低限に抑えることも大切なポイントです。要らないものや使わないものは、まとめて処分しておきましょう。