実家の整理に必要な4項目を紹介! 片付けを業者に頼む方法も!
1.実家の整理について
まずは、実家の整理について必要性や問題点・現状などをまとめました。
1-1.どんな場合に必要なのか?
実家の片付けについて検討するのは、生前整理や遺品整理のときが多いでしょう。
1-1-1.生前整理
生前整理とは、生きているうちに身の回りを整理することです。自分が亡くなった後で遺族が困ることのないように、周辺を整理しておくことをいいます。親が自分でスムーズに生前整理ができる状態であれば、問題ないでしょう。しかし、高齢になると体力や判断力が低下します。いつまでたっても実家の片付けがすすんでいないようであれば、手伝ってあげることを検討してください。
1-1-2.遺品整理
遺品整理とは、故人が生前所有していたものを、遺族が片付けることです。親が生前整理をせずに亡くなった場合は、特に大変な作業になるでしょう。大量の遺品を仕分けし、不用品を処分する必要があります。
1-2.いろいろな問題点
実家の整理には、以下のような問題点があります。
- ものが多い
- 親がものを捨てようとしない
- 遠方に住んでいるのでなかなか足を運べない
- 片付けてもまた元に戻ってしまう
1-3.最近の傾向、現状
最近は、実家のゴミ屋敷化に悩んでいる人が増えてきています。この問題は親の介護問題と同様に深刻なものです。ものをためこみ、なかなか捨てられない親世代と、その心理を理解できない子世代の間で、ケンカが発生してしまうことも珍しくありません。ゴミ屋敷は今や社会問題として取り上げられており、近隣住民とのトラブルを未然に防ぐためにも早めに何とかするべきでしょう。
1-4.片付けられない親について
近年増えてきているのが「片付けられない親」です。65歳代以上の親世代には「ものを大切にする文化」が根づいています。戦後の時代を生きてきた人たちにとってものは「豊かさの象徴」であり、今の若い人たちよりもずっと「もったいない精神」を強く持っているのです。ものが増えても、不要になっても「もったいないから」という理由で捨てようとしません。その結果、家の中がものであふれ返ってしまうのです。
1-5.空き家について
親が亡くなり、実家が空き家になる場合はどうしたらよいのでしょうか。空き家の状態をそのまま放置しておくのは危険です。放火による火災の発生や地震による倒壊、犯罪への利用など、周辺地域への悪影響になってしまう可能性があるでしょう。空き家になった実家の活用法には、以下のようなものがあります。
- 売却する
- 家を解体して、土地を駐車場などに活用する
- 賃貸にして家賃収入を得る
いずれの方法を選択するにしても、早めに実家を片付ける必要があるでしょう。
2.実家を整理する方法
では、実家を整理するタイミングや方法などをご紹介します。
2-1.始める時期やタイミング
整理するタイミングはいつがよいのでしょうか。
2-1-1.親の生前にする場合
親が生きているうちに実家を片付け始めるのが一番です。生前整理と同時に実家を整理しておけば、遺品整理をスムーズに済ませられるでしょう。片付けを開始するタイミングとしては、早いに越したことはありません。実家の片付けには時間がかかるため、ゆっくり取りかかっていきましょう。「帰省するたびにものが増えている気がする」と感じたら、すぐに開始してください。また、親の定年退職などをきっかけに片づけについて相談を持ちかけるのもおすすめです。
2-1-2.遺品整理の場合
遺品整理として実家を片付ける場合も、決まったタイミングがあるわけではありません。もちろん、賃貸物件の明け渡し期限がせまっているならすぐに取りかかる必要があるでしょう。そうでない場合は、ある程度気持ちが落ち着いてきて、四十九日法要など親族が集まるタイミングで片付けを行うケースが多くなっています。ただし、実家が空き家になる場合はそのままにしておくわけにはいかないため、早めに片付けることを検討してください。
2-2.自分でする場合
自分で実家の片付けをする場合のポイントや注意点をまとめました。
2-2-1.必要なもの
掃除を始める前に、最低でも以下のものを用意しておきましょう。
- 軍手、マスク
- ほうき、ちりとり
- 掃除機、ぞうきん
- ごみ袋、段ボール
- 殺虫剤
- 消臭剤
2-2-2.心構え
実家には自分にとっても思い入れのあるものが多いため、作業の途中でつい感慨深くなってしまうこともあるでしょう。しかし、一つ一つのものに時間をかけていると作業がすすまなくなってしまいます。早めに前向きな気持ちに切り替えるためにも、できるだけ冷静な気持ちでいるようにしましょう。
2-2-3.コツとポイント
実家の片付けで最も時間がかかるのが、仕分け作業です。何を捨てて何を残すのか、迷いながらすすめていくことになるでしょう。どうするか迷ったときは、いったん保留にしておいてください。決めるまで迷っていると時間がかかりすぎてしまいます。時間がたって冷静な気持ちになってから再び考えてみると、手放す気になっている可能性があるでしょう。
2-2-4.注意点とNG行為
親と一緒に実家の片付けをする場合は、ケンカになりやすいため注意が必要です。親がものを捨てられないのは、単に「もったいないから」という理由だけではありません。「思い出を手放したくない」という気持ちもあるのです。頭ごなしに「捨てろ」「邪魔だ」などと命令するような言い方は絶対にしないようにしましょう。親の意見も尊重しながら、「快適に暮らすためには必要なこと」というように説得するのがおすすめです。
2-3.自分以外でする場合
自分で片付けをするのが難しい場合は、業者への依頼も検討しましょう。業者に依頼することには、以下のようなメリットがあります。
- スムーズに作業が終わる
- 時間と手間をかけずに済む
- 不用品の回収もしてもらえる
特に、実家がゴミ屋敷化している場合は、何から手をつけたらよいのか分からないはずです。そんなときは、業者に依頼するのが一番でしょう。短時間で効率よく片付けてもらえます。