【解決】ごみ屋敷を片付けたい!粗大ごみや家電の廃棄処分と環境整備の必要性

5.ごみ屋敷問題のトラブル豆知識

ごみ屋敷の存在は、誰にとっても憂鬱なもの。ごみの処分だけで済む問題ではなく、住民トラブルを引き起こしかねない難しい問題です。よくあるトラブルや対処法をご紹介します。

5-1.よくあるトラブル

5-1-1.ごみ屋敷があることで火災リスク上昇

ごみ屋敷では、一般家庭では想定できないトラブルが起こりがち。無数のごみに覆われた中には、使われていない家電製品が埋もれていることもあるでしょう。プラグにほこりが詰まり、火災が起こるリスクも上昇します。ごみは有毒ガスを発生し、隣家や周辺地域への延焼被害も拡大する恐れがあるでしょう。また、ごみ屋敷の家主自身も家と財産を失い、損害賠償に応じられないこともあるのです。

5-1-2.害虫・害獣による健康被害

ごみ屋敷で一番被害を受けるのは、健康です。お子さんがいる場合、アレルギー疾患なども心配されるでしょう。ダニ・ウジ・ゴキブリといった害虫の発生リスクは非常に高く、ネズミやハクビシンなど人間にとって危険な害獣も家庭に入り込むのです。

5-1-3.悪臭による生活への支障

何より気になるのは、日常生活における不快な悪臭。ごみ屋敷から悪臭が漂い、近隣住宅内部まで不快感を与えてしまいます。屋外に洗濯物を干すこともできず、窓を開けられないような生活を強いられてしまうでしょう。換気する機会を持てないので、室内の空気がこもってしまいます。

5-2.相談は積極的にした方がいい

報復が怖くて、ごみ屋敷の住人にクレームをいえない。近隣住民はストレスも感じるはずです。しかし、一人ひとりが声を上げない限り、ごみ屋敷問題は一向に解消することはありません。

近年メディアで取り上げられるようになり、野党4党から法案が出されるなど少しずつ動きを見ることができるようになったごみ屋敷問題です。深刻な現状ではあるものの、今もまだ法案成立には届いていません。

気になることは積極的に自治体の環境美化担当の課に連絡し、周辺住民とごみ屋敷が連携して解決していきましょう。費用割合を相談し、ごみ屋敷片付け専門業者に依頼するなど、解決策を見出していくことが大切です。

5-3.近隣トラブル対処法

自宅の近くがごみ屋敷で困っているという相談は、数多くあります。しかし、暮らしていく中で人間関係が悪くなっては、引っ越しも検討しなくてはなりません。遠慮から、直接本人に伝えにくいということもあるはずです。

では、警察や消防はどのように対処してくれるのでしょうか?残念ながら、警察や消防は民事不介入ということで、対応してくれないケースがほとんど。近隣トラブルでは動いてくれません。

トラブルが発生した場合に相談したいのは、自治体やごみ屋敷専門業者がファーストステップになります。マンションなら、管理会社や貸し主に相談してみてください。大切なのは我慢しないこと。健康と安全を脅かすごみ屋敷は、早期に対処しなくてはなりません。

6.もしかしてあなたも片付けられない症候群かも? 

片付けられない症候群は、集中力がない・汚部屋に慣れてしまう・整理整頓の概念がないなど、軽度な症状から始まるのが一般的です。立派な精神疾患の1つで、 ADHD(注意欠陥多動性障害)やADD(注意欠陥障害)を発症している可能性が高いもの。脳に障害があるとされています。重度の障害に発展し、社会で働くことができない方もいるので見逃すことはできません。チェックリストで自分の症状と似ていないか確認してみてください。

6-1.ごみを出さなくても平気

忙しい方だと帰宅時間も遅く、お弁当を買って帰り、食べてそのまま放置するという作業を繰り返してしまいます。いつしかごみが山のように蓄積し、部屋にごみが溢(あふ)れていることに慣れてしまうでしょう。ごみ出しの習慣を見直すようにしてください。

6-2.もったいないと感じてしまう

捨てることが苦手ではありませんか?必要のないものまで抱え込み、捨てるのをためらう傾向が強いのです。いつか捨てようと思い、忘れてしまう方もいるでしょう。必要ないノベルティーまで持ち帰り、捨てるなんてもったいないと感じてしまう人は危険度が高いので注意してください。

6-3.整理するのが苦手

片付けられない症候群のほとんどは、汚部屋脱出を願っています。しかし、整理整頓が苦手で、どこから片付けていいかわからないというケースがほとんど。収納をうまく活用できず、押し込むように仕舞(しま)うと部屋は自然に汚くなっていきます。収納環境を見直し、自分なりに整理するようにしていきましょう。

6-4.無駄な買い物をする癖がある

安い・お得・今だけという言葉に弱くはありませんか?つい財布の紐(ひも)が緩み、衝動買いしてしまう方は注意が必要です。無駄な買い物を繰り返し、再び部屋が汚部屋になることは間違いないでしょう。