遺品整理で出た家具の処分方法は? それぞれのメリットも紹介!

1.遺品整理の基礎知識

まずは、遺品整理の目的や時期、問題点などをまとめました。

1-1.遺品整理とは?

遺品整理とは、故人が生前所有していた身の回りのものを整理することをいいます。すべての遺品を必要なものと不要なものに仕分けした後、必要なものを形見分けするなどして整理し、不要なものを処分するのが基本的なやり方です。最後に部屋をきれいに掃除し、原状復帰するまでが遺品整理となります。

1-2.いつ、誰がするのか?

遺品整理を行う時期に決まりはありません。賃貸物件の明け渡しなど、特別な事情がない限りは、いつ始めても問題ないのです。一般的には、葬儀などを終えて気持ちが落ち着いたころや、四十九日法要など親族が集まるタイミングなどに遺品整理に取りかかる人が多いでしょう。遺品整理は基本的に遺族の仕事です。ただし、相続を放棄した場合は遺品整理ができないということを覚えておいてください。

1-3.遺品とはどのようなもの?

遺品とは、故人が残したものをいいます。ただし、一般的には現預金や不動産などの財産は「遺産」とし、遺品とは区別して扱うことになるでしょう。基本的には財産価値の薄い、以下のようなものを遺品として扱います。

  • 家具、家電
  • 衣類や靴・帽子など
  • 貴金属や腕時計などの貴重品(ただし、高額なものは遺産の対象となる)
  • 楽器や書籍・レコードなどの趣味に関するもの
  • アルバムや日記などの思い出の品

1-4.いろいろな問題点

遺品整理にはさまざまな問題点があります。たとえば、故人が賃貸物件に住んでいた場合は、明け渡し期限までに遺品整理をする必要があるでしょう。遺品整理をする遺族が少ない場合や遠方に住んでいる場合などは、期限までに間に合わない可能性もあります。また、「遺品の価値が分からないので処分すべきか迷う」「遺品を勝手に処分して親族間でもめてしまった」などの問題も少なくないのです。

1-5.最近の傾向

最近の傾向としては、遺品整理を専門業者に依頼するケースが増えてきています。少子高齢化がすすんだことにより、一人暮らしの高齢者が増加し、遺族が遺品整理を行うのが困難になってきているのです。また、高齢者にはものを捨てられない人が多く、家がゴミ屋敷化してしまうケースも少なくありません。そのような状態になった家で遺品整理をするのは大変難しく、プロの業者に依頼する人が多くなってきているのです。

2.遺品整理における家具の処分について

遺品整理で出た家具をどう処分すべきか、方法をいくつかご紹介します。

2-1.遺品で多い家具とは?

遺品整理で出る家具には、さまざまなものがあります。ベッドやタンス・ソファー・ダイニングセットなど大型のものも多いでしょう。親族の中に欲しい人がいない場合は、どうやって処分するか考える必要があります。

2-2.自分で処分する場合

自分で処分する方法としては、自治体のゴミ回収を利用するのが一般的です。大型家具は粗大ゴミに分類されるため、自治体ごとの回収方法を確認しておいてください。基本的には、事前の申し込みや粗大ゴミ処理券の購入が必要になるでしょう。また、比較的状態のよいものはリサイクルショップなどを利用して買い取りに出す方法がおすすめです。直接持ち込めばその場で査定してもらえるため、すぐに処分できるでしょう。

2-3.業者に依頼する場合

業者に依頼して処分してもらう方法もあります。家庭から出た不用品を回収してくれる不用品回収業者や、遺品整理業者に依頼するとよいでしょう。自分で運ぶ必要がないため、大型の家具があっても安心です。ほかにも処分を依頼したいものが大量にある場合は、業者に依頼するのが一番でしょう。