
ものを捨てる基準は何? 捨ててはいけないものや処分方法も詳しく!
1.ものを捨てる基準を紹介
最初に、ものを捨てるにはどんな基準で判断すべきか見ていきましょう。
1-1.明らかにゴミと分かる
明らかにゴミと分かるものは、捨てるべきでしょう。たとえば、以下のようなものです。
- 興味のないチラシ
- 使う予定のないサービスチケット
- 使用済みのペットボトルや空き缶など
- 使用済みの包装紙・ラッピンググッズ
1-2.傷みや汚れがひどい
傷みや汚れがひどいものも、捨てるべきです。ものは使い続けるうちに、傷んできたり汚れてきたりします。もちろん、中には汚れや傷みがあってもまだ使えるものもあるでしょう。しかし、汚れていては不衛生ですし、傷んでいては見た目にもよくありません。汚れや傷みが目立つものは、ものとしての寿命を終えたと判断して捨てることがおすすめです。
1-3.期限切れ
ものを捨てる基準に、期限切れも挙げられます。たとえば、消費期限切れの食品・薬品類は、口にすると健康被害をもたらす可能性があるので処分しましょう。また、期限切れのサービスチケットや会員証なども不要なものなので、捨てるのが妥当です。ただし、ファンクラブの会員証や学生証など思い入れのあるものについては、期限切れであっても無理に捨てる必要はありません。
1-4.不具合や故障で正常に使用できない
不具合や故障で正常に使用できないものも、捨てるべきでしょう。修理して使う予定がないものは、単純に不用品と判断できます。そのまま保管しても無意味なので、早めに処分してください。中でも、家電や家具は大きさや重量があるものが多く、収納スペースを圧迫するだけです。
1-5.サイズが合わなくなった
サイズが合わなくなった洋服や靴などは、すべて処分しましょう。いつかまた使えると考えて保管しておいても、使う機会が訪れるとは限りません。購入時に高価だったものや入手するのに苦労したものほど、捨てるのが惜しくなるでしょう。しかし、不確定な未来のために貴重な保管スペースを使用するのは、無駄なだけです。
1-6.趣味が変わった
趣味が変わって興味がなくなったものは、処分することをおすすめします。興味がなくなった時点で、ものとしての役割を終えていると考えましょう。ただし、状態がよくてマニア人気があるコレクションものや、DVD・CD・本などは、知人に譲ったり買取に出したりすることも可能です。まだ使えるものや状態のよいものは、捨てずに有効活用していきましょう。
1-7.同じようなものがたくさんある
同じようなものがたくさんあるものも、必要なものだけを残して捨てましょう。特に、以下のようなものは、必要以上に多く持ちがちです。
- 文房具
- 化粧品
- 食器類
- 傘
- 靴
また、クローゼットの中をチェックして同じような形・色の服があれば、傷んでいるほうや着る機会が少ないほうを処分するのもおすすめです。
1-8.今後使う予定がない
今後使う予定がないものも、不用品として処分しましょう。いつか使うだろうと考えて保管しておいても、必ずしも使う機会がやってくるとは限りません。また、保管するだけでも素材の劣化が進むため、使う機会がやってきても結局使いものにならないこともあります。収納スペースを空けるためにも、思いきって処分してください。
2.捨ててはいけないものは?
捨ててはいけないものにはどんなものがあるか、詳しくご紹介します。
2-1.重要書類
捨ててはいけないものの一例に、重要書類が挙げられます。たとえば、以下のような書類は捨ててしまうと再発行ができなかったり難しかったりするので気を付けてください。
- 保険証書
- 年金手帳
- 健康保険証
- 免許証
- 雇用保険被保険者証
- 預金通帳
- 株券などの有価証券類
- 土地家屋の権利書
- そのほか所有物の権利や事実関係を証明する書類など
なお、有効期限付きの書類ですでに無効になっているものについては、捨てても構いません。ただし、念のため再発行可能な書類か、再発行しておくべきかなどを捨てる前に確認しておくことをおすすめします。なお、捨てる際に個人情報が流出する可能性があるので、個人情報が分かる部分を油性マジックなどで塗りつぶしてから細かく切り刻むなどの対応が必要です。
2-2.写真・アルバム類
写真やアルバム類も、捨ててはいけないもの代表です。写真やアルバム類は、過去の一瞬を撮影したものになります。フィルムが残っていない場合は、二度と手にすることができません。また、フィルムが残っていたとしても、現像当時の風合いを完全に再現することはできないでしょう。中でも、家族の記録・すでに亡くなった人や存在しない建物などの記録写真などは、捨てると後悔する可能性が高くなります。
2-3.捨てると二度と手に入らないもの
捨てると二度と手に入らないものも、捨てる前にじっくり考えてみる必要があります。たとえば、苦労して集めた限定品のコレクションなどは、今捨てるべきか再考する余地があるでしょう。片付けの勢いに乗って処分したものの、後日コレクション熱が再燃して後悔したという例も多くあります。買い戻すことができるものもありますが、中には二度と手に入らないものもあるので、注意してください。
2-4.思い入れのあるもの
思い入れのあるものは、捨てないでおきましょう。たとえば、何かの記念品として購入したりもらったりしたもので、目にすると癒やされたり前向きにな気持ちになれたりするものは、捨てると後悔するものです。また、よい思い出とセットになっているものも、捨ててはいけません。生活必需品ではなくても、人生を豊かにしてくれるものだからです。
2-5.緊急時に必要なもの
防災用具など、緊急時に必要なものも捨てないでください。防災用具は、普通の生活を送っていれば使用する機会がありません。したがって、人によっては不用品と判断することもあるでしょう。しかし、いつどんな災害が起こるか分からない以上、自衛のための防災用具は必要不可欠です。ただし、中身のチェックはこまめに行い、消費期限切れの飲料水や保存食を入れ替えることを忘れないください。
2-6.金銭価値の高いもの
金銭価値の高いものも、捨ててはいけないものの一つです。金銭価値が高いものは、数が少ない、歴史的な価値がある、品質がよい、マニア人気が高いなど何らかの理由があります。何も考えずに捨ててしまって後悔することも多いので、ひとまず保管しておきましょう。金銭価値が高くても不要なものなら、知人に譲ったり福祉施設に寄付したりする方法もあります。また、買取に出すことも考えてみてください。
2-7.買取に出せるもの
まだ十分に使えるものは、捨てずに買取に出しましょう。自分にとっては不要なものでも、ほかの人には必要なものもあります。買取に出せば廃棄処分せずに済み、新たな持ち主によって使ってもらうことが可能です。また、不用品がお金に替わるのも大きなメリットでしょう。不用品の処分と同時に買取を依頼することで、処分費用と相殺して安くすることもできます。
2-8.自分以外が所有者となっているもの
そもそも、自分以外が所有者となっているものは捨ててはいけません。たとえば、家族が大切にしているものを勝手に捨ててしまえば、取り返しが付かない亀裂が生まれることもあります。また、購入時にローン契約し、現時点で完済していないものも残しておきましょう。勝手に処分しても、ローンを完済するまで支払い義務が残ります。無事完済し、自分のものになってから、捨てたり買取に出したりするなどの方法で処分しましょう。