老人ホームの入居準備で必要なことは? 主な流れや生前整理の方法も!

1.老人ホームの入居準備でやるべきことは?

最初に、老人ホームの入居準備としてやるべきことを見ていきましょう。

1-1.老人ホームに持ち込むものを準備する

老人ホームの入居準備の一つに、老人ホームに持ち込むものを準備することが挙げられます。老人ホームで暮らすのに必要なものだけでなく、大切なものや使い慣れたものを持ち込むことで、より快適な生活を送ることが可能です。ただし、老人ホームに持ち込むことができるものは、一定の制限がかかるのが一般的になります。どんなものをどれぐらい持ち込めるか、きちんと確認してから準備を進めましょう。

1-2.生前整理や家の片付けを進める

老人ホームの入居準備では、生前整理や家の片付けを進めることになるでしょう。理由は、老人ホームが最後の住居となる人が多いからです。長く暮らし続けた家には多くのものがあり、不用品を仕分けるだけでも大変な作業量になります。老人ホームへの引っ越し当日に慌てないためにも、生前整理や家の片付けを早めに始めることが大切です。

1-3.ペットの引き取り先を探す

ペットを飼っている場合は、ペットの引き取り先を探すことも入居準備の一つです。多くの老人ホームでは、ペットと一緒に暮らすことができません。したがって、老人ホームでペットの持ち込み不可となっている場合は、ペットの引き取り先を探すことが必要です。長年一緒に暮らしたペットを安心して手放すためにも、信頼できる引き取り先を早めに探しておきましょう。

1-4.近所や知人などにあいさつする

近所や知人などにあいさつしておくことも、老人ホームの入居準備になります。老人ホームに入居した後で連絡することも可能ですが、入居前に行っておくほうが安心です。特に親しい人の中には、直接会ってあいさつしたい人もいることでしょう。老人ホームに入居してしまうと、なかなか外出できない、連絡を取りづらいといったことがあります。老人ホームへ入居する前に、必要な人へのあいさつを済ませておきましょう。

2.生前整理や家の片付けを進める方法

生前整理や片付けの進め方について、詳しく解説します。

2-1.貴重品や財産を整理してまとめる

最初に、貴重品や財産を整理してまとめておきましょう。老人ホームへ入居した後に、家族や親族が困らないようにしておくためです。具体的には、以下のようなものをまとめておきましょう。

  • 現金
  • 預金通帳
  • 有価証券類
  • クレジットカード類
  • 保険証書
  • 土地家屋などの不動産登記簿
  • 貴金属類

そのほかにも、個人的に大切にしているものをリスト化し、まとめておくと便利です。

2-2.財産を整理・処分する

老人ホームに入居することが決まったら、不要な財産を早めに整理・処分しておきましょう。財産を現金化しておくことで、老人ホームの月額費用の支払いに充当することができるほか、自分が亡くなった後に遺族間で分配しやすくなります。

2-3.各種契約の解除や変更を行う

老人ホームへ引っ越す際、家を処分したり賃貸物件の契約を解除したりする場合は、各種契約の解除や変更が必要になります。家族と一緒に暮らしている場合であっても、自分の名義で契約しているものは、必要に応じて名義変更を行っておきましょう。また、老人ホームによっては、引っ越しに伴って住民票の現住所を老人ホームの住所に変更することになるため、早めに確認しておいてください。

2-4.不用品を仕分けて処分する

家のものを必要なものと不用品に仕分け、不用品を処分しましょう。高齢者はものを捨てるのに罪悪感を抱きやすい、何らかの理由によりものを捨てづらいなどの理由から、たくさんの不用品があるものです。実際に、押し入れやクローゼットを開けてみたら、到底一人では片付けられない物量だったというケースも多く見られます。なるべく多くの人に手伝ってもらい、不用品の処分を進めていきましょう。

2-5.エンディングノートや遺言書を作成する

老人ホームへ入居する前に、エンディングノートや遺言書を作成しておくのもおすすめです。エンディングノートや遺言書があると、自分が亡くなったときに家族や親族へかかる負担を大きく減らすことができます。また、財産についての分配希望を示しておくことで、親族の相続争いを避けることも可能です。そのほか、遺品の処分方法や葬儀についての内容や費用なども記載しておくとよいでしょう。