
遺品供養は必要なのか? 処分する方法や依頼先などをチェックしよう!
3.遺品供養をしたほうがいいものは?
ここでは、遺品供養をしたほうがいいものを紹介します。
3-1.仏壇・位牌などの仏具
遺品供養をしたほうがいいものとして、仏壇や位牌などの仏具が代表的です。特に、位牌には故人の魂が入っているのできちんと魂抜きをしてから処分しなければなりません。宗派によっては位牌に魂入れをしてるケースがあります。魂入れをしている場合は遺品供養が必要になるため、しっかりと確認してから処分するようにしましょう。魂入れをしているか分からない場合は、なじみにしている菩提寺に尋ねてみてください。
3-2.故人の作品や愛用していたもの
故人が生前に大切にしていたものや愛用品・故人が作った作品などには魂が宿るといわれています。魂が宿っているものをそのまま処分するのは気が引けてしまうので、不安な気持ちがある方は故人が使っていたもの・愛用していたもの・作品も供養してください。
故人が大切にしたものを処分する必要があると遺族にストレスがかかってしまうでしょう。だからこそ、しっかりと供養してから処分することでストレスを少しでもなくします。遺品供養を行うことで遺族の心の負担を軽くするのも大切なことです。
3-3.衣類・写真・寝具・趣味の品など
故人が身につけていた衣類・写真・寝具・趣味の品なども遺品供養をしたほうがいいものです。故人が愛用していたものはもちろん、日ごろから使っていたものにも魂や思いが込められている傾向があります。
日本は昔から使っているものには魂が宿るといわれてきているように、日々使っているものでもその人の思いが込められているのです。「供養をすればいいのか分からない」と悩んでいるものはしっかりと供養してから処分したほうがいいでしょう。
3-4.遺品供養が必要ないもの
逆に、どのような遺品が供養をしなくていいのか気になっている方は多いでしょう。基本的に、故人の遺志に従って処分することになりますが、故人が生前に「残しておいてほしい」「これからも使ってほしい」といっていたものは供養をする必要がありません。
故人が使ってほしい・残してほしいと思っているものは手元に残すべき形見です。故人の考え方によって死後も残してほしいものと遺品供養は異なります。遺品を整理する前に、遺言状やエンディングノートを遺(のこ)していないかどうかチェックしておくといいでしょう。そこに故人の意思が記されている可能性があります。
4.遺品供養を依頼するには?
それでは、どのように遺品供養をすればいいのでしょうか。ここでは遺品供養の方法や依頼先について解説します。
4-1.寺社仏閣に依頼する
多くのお寺や神社ではお焚き上げといった遺品供養を行っています。菩提寺があれば、お焚き上げをしているか、依頼できるか確認をとってみるといいでしょう。なお、寺社仏閣に依頼する場合、お焚き上げの方法は現場供養と合同供養の2種類があります。現場供養は家や故人が住んでいた家まで僧侶・神主が訪れ、そこでお焚き上げをする方法です。
一方、合同供養は遺品を寺社仏閣に持っていき、その場でほかの人の遺品と一緒に供養してもらう方法となります。どちらでも遺品供養は可能ですが、親族だけで遺品に別れを告げたいのであれば現場供養がおすすめです。ただし、合同供養よりも現場供養のほうが数千円費用が割高になります。
4-2.仏具店に依頼する
仏具店の中には、遺品の供養を行っているところがあります。仏具類を購入した店舗が近くにあるのなら、問い合わせて供養を行っているか確認するといいでしょう。すべての仏具店が遺品供養を行っているわけではないので、その点は注意が必要です。また、仏具店によっては、新しい仏具を購入する方限定で供養を受け付けていたり、供養の費用を高く設定していたりするところもあります。事前にしっかりと確認してから依頼したほうがいいでしょう。
4-3.お焚き上げ業者に郵送して供養する
業者の中には、お焚き上げを中心にサービスを行っているところがあります。供養してもらいたい遺品をダンボールなどの箱に詰めて郵送するだけで供養ができるというサービスです。お焚き上げ業者に依頼するメリットは、業者の住所に送るだけで遺品の供養ができる点でしょう。忙しくて遺品を持ち込む時間がないという方には便利なサービスとなります。ただし、供養にかかる費用が割高になっている可能性があるので要注意です。
4-4.遺品整理業者に依頼する
遺品整理業者の中には、遺品の整理だけでなく供養を行っているところがあります。遺品整理をしなければならないけれど時間がない・遺品整理と供養を並行して進めたいという方にはおすすめです。遺品整理はもちろんのこと、遺品供養や不用品の処分・買取サービスを行っている業者に依頼すれば、スピーディーに遺品整理を済ませることができるでしょう。費用はかかりますが、買取可能な遺品が多いほど費用の節約につながります。故人の家から遠くに住んでいて遺品整理ができない方にとっても、時間と手間をかけずに遺品整理と供養ができるでしょう。